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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期

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幼少期 第四十八話

劉備の考えを聞いた簡雍は、


「…確かにそれが出来れば楽なんだが…出来るのか?玄ちゃん?」


と、言って劉備に聞き返していったのである。

これに劉備は、


「出来るかどうかはわからないけどとりあえずやってみようと思う。出来たらそれで良いし出来なかったら私と憲兄ちゃんの二手に分かれれば良いだけだと思うしね」


と、言って簡雍の言葉に返答したのであった。

この返答を聞いた簡雍は、


「…俺と玄ちゃんが別行動なのは決定してるんだな…」


と、言って肩を落としたのである。

簡雍のこの言動を見聞きした劉備は、


「…それは私に色々と押し付ける事が出来ないからって事ですか?憲兄ちゃん?」


と、言って簡雍に尋ねたのであった。

この質問に簡雍は、


「…バレてるか?」


と、言って劉備を見てきたのである。

これに劉備は、


「なんとなく予想は出来ました。だって憲兄ちゃんは出来る限り楽をして生きていきたい人だもんね?」


と、言って自身を見てくる簡雍を見詰め返したのであった。

この劉備の発言を受けて簡雍は、


「……なんでそこまで俺の性格をわかってるんだよ…」


と、言って劉備を軽く睨んだのである。

そんな簡雍に劉備は、


「長い間一緒にいるからね。それに最近は毎日一緒に行動してるから。だから最近は前よりも憲兄ちゃんの性格がわかってきたよ?」


と、言って少々黒い笑顔を簡雍に見せたのであった。

この笑顔を見た簡雍が、


「…え?玄ちゃん、それ…」


と、言って軽く息を飲んだところで壺を洗っていた子供達が、


「憲兄ちゃん、玄ちゃん、壺洗ったよ!」


と、言って劉備と簡雍に声を掛けてきたのである。

これに劉備が、


「あ、みんなありがとう!それじゃあ次は…」


と、言って壺と子供達のところに歩いていくと、


「この壺の底に穴を開けないといけないんだけど…誰か何か良い道具持ってない?」


と、言って子供達に聞いてみたのであった。

この質問に子供達の一人が、


「あ!確かおいらの父ちゃんが良い物持ってたはず!ちょっと待っててくれ、すぐに借りてくる!」


と、言って走っていったのである。

そして待つ事十数分、戻ってきた少年が、


「これ!これで壺に穴を開けよう!」


と、言って持ってきた工具の錐を掲げたのであった。

この様子を見た劉備は、


「…それって壺に穴を開けるっていう作業に使って良い物なの…?」


と、言って少年に尋ねたのだが、少年は、


「いっぱい借りてきたから大丈夫!ほら!」


と、言って借りてきた大量の錐を劉備達に見せたのである。

これに劉備は、


「…はぁ、わかった。でも後で怒られても知らないからね?」


と、言って壺の底に穴を開けるのに使う道具を錐に決めたのであった。

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