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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期

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幼少期 第四十一話

最終的に簡雍に手伝ってもらった劉備は持ってきた椅子を水場の適当なところに置くと簡雍に、


「私の家には持ってきても大丈夫な椅子が一つありました。憲兄ちゃんの家にはありましたか?」


と、言って尋ねたのであった。

この質問に簡雍は、


「俺の家にも一つあったぜ。それがこれだ。見てくれ」


と、言って自身が持ってきた椅子を劉備に見せたのである。

これに劉備は、


「ああ、私の家にあった椅子と同じような感じの椅子ですね。これなら壺を置いても真っ直ぐになりそうですね」


と、言って簡雍が持ってきた椅子を見た感想を話したのであった。

この感想を聞いた簡雍は、


「と言う事は持ってきた椅子は持って帰らなくていいんだな。そりゃ助かるぜ」


と、言って笑ったのである。

そんな簡雍に劉備は、


「それじゃちょっと椅子を置く位置を調整して壺を置いてみましょう。憲兄ちゃん、そっちの椅子をこっちの椅子と同じ位置に置いてくれますか?」


と、言って簡雍側の椅子の位置調整を頼んだのであった。

この劉備の頼みに簡雍は、


「ああ、いいぜ。こんなもんかい?」


と、言いながら椅子の位置を調整していったのである。

そうしてちょうどの位置に椅子を置いた二人は、


「それじゃ憲兄ちゃん、壺を椅子の上に置いていくので壺のそっち側を持って下さい」


「わかった。…いくぞ玄ちゃん、せーの!」


と、言い合って壺を持ち上げたのであった。

そうやって持ち上げた壺を二人は少しずつ椅子の上に近付けていき、椅子の上まで持ってきたところで劉備が、


「それじゃゆっくり下ろしていきましょう。大丈夫ですよね?憲兄ちゃん」


と、言って簡雍に尋ねたのである。

この問い掛けに簡雍は、


「おう、任せとけ。こうやってゆっくりと…」


と、言いながらゆっくりと壺を椅子の上に下ろしていったのである。

そうして壺は無事に椅子の上に置かれ、設置が完了したところで劉備が、


「……よし、これで無事に設置完了ですね。憲兄ちゃん、ありがとうございました」


と、言って簡雍に軽く頭を下げたのであった。

この劉備の行動に簡雍は、


「そんなに毎回頭下げなくても良いっての」


と、言って劉備に頭を下げなくて良いと話すと続けて、


「それでこれからどうする?このまま材料を集めて濾過装置を作るかい?」


と、言って劉備にこれからの予定を尋ねていったのである。

この問いに劉備は、


「…いえ、もう遅くなってきましたし今日はもう帰りましょう」


と、言って今日はこれで家に帰ろうと話したのであった。

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