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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期
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幼少期 第三十七話

劉備と簡雍は村長に、


「「ありがとうございます。それでは失礼します」」


と、声を揃えて挨拶をすると村長の家から出ていこうとしたのである。

しかしその途中で劉備が村長に、


「あ、そうだ、村長さん、村長さんの家に使っていない大きめの壺や使っていない椅子ってありますか?」


と、言って尋ねたのである。

これに村長は、


「うん?…使っていない壺に使っていない椅子か…。探せば見つかるだろうがどうするんだ?」


と、言って劉備の質問に答えるとそのまま劉備に質問したのであった。

これに劉備は、


「えっとですね、壺はさっき話した水場に設置する大きめの濾過装置の器に使おうと思っていて、椅子は作った濾過装置をその上に置こうと思っていて、その二つに使えそうな物が村長さんの家にあるかなって思って聞いてみたんですけど…」


と、言って村長に尋ねていったのである。

これに村長は、


「…ふむ、なら少し探してみるか…。二人も手伝ってくれるか?」


と、言って劉備と簡雍に話し掛けてきたのであった。

これに劉備と簡雍は、


「「はい、わかりました」」


と、素直に言って村長の後をついていったのである。

そうして三人は村長の家の倉庫に到着すると村長が、


「少し待っていなさい。ここをこうして…」


と、言って倉庫の扉で何か行うと村長は、


「…良し、これで開いた。二人共ついてきなさい」


と、言って扉を開いた倉庫の中に入っていったのであった。

これに劉備と簡雍もついていき、倉庫の中に入っていくと簡雍が、


「…なんか変な物が出そうだな…」


と、言って体を震わせたのである。

これに劉備は、


「…変な物って?幽霊とか?」


と、言って簡雍に尋ねたのであった。

この質問に簡雍は、


「ゆ、幽霊なんて、この世にいるわけねぇじゃねぇか…!」


と、言って劉備に言い返してきたのだが、劉備は、


(幽霊ねぇ…。下手したら私自身が幽霊みたいな物だし本物の劉備が夢に出てきて色々と教えてくれるとかいうオカルトやってるからなぁ…。今さら幽霊って言われてもねぇ…)


と、頭の中だけで考えて、実際の口からは、


「それだと私が夢の中で会って話している人はどうなるんですか、憲兄ちゃん?」


と、言って簡雍に聞き返したのであった。

これに簡雍は、


「………え?…あ…」


と、言ってフリーズすると少ししても、


「…あれはまあ…多分…幽霊じゃない別の何がだから…幽霊の数には数えないって事で…」


と、言ってしどろもどろになりながら劉備に言葉を返したのであった。

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