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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期
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幼少期 第三十五話

村長の家に到着した劉備と簡雍は扉の前で一度大きく深呼吸をして気分を落ち着けてから、


「村長さん、居ますか?劉備です。お邪魔します」


「村長さん、簡雍も来ました。失礼します」


と、挨拶をした後で村長の家に入っていったのである。

そうして村長の家の敷地内を歩いていった劉備と簡雍は庭で草むしりをしていた村長に、


「あ、村長さんこんにちは。少しお願いしたい事があるんですけど、今良いですか?」


と、言って挨拶をした後で簡単に用件を伝えたのであった。

これに村長は、


「おお、構わんぞ。よっと」


と、言って立ち上がると劉備と簡雍に、


「まあ上がってけ。ここで話すよりは良いだろう」


と、言って家の中に入っていったのである。

これに劉備と簡雍も続いて、


「「お邪魔します」」


と、言って村長の家の中に入っていったのである。

そうして家に上げてもらった劉備と簡雍は村長に今回やってきた目的を尋ねられたのであった。


「さて、今日やってきた目的は何かな?」


これに劉備は、


「あ、はい、えっとですね、これなんですけど…」


と、言って濾過装置を取り出して村長に手渡し、


「これ、水を綺麗にする道具なんですけど、これを大きくした物を村の水場の近くにいくつか設置していきたいと思っています。これを許可してほしいと思って村長さんにお願いしに来ました」


と、言って頭を下げた後で村長に、


「どうか許可を出して下さい。お願いします!」


と、言って再度村長に頭を下げたのである。

これに簡雍も続いて、


「俺からもお願いします。許可を出して下さい!」


と、言ってこちらも村長に頭を下げたのであった。

するとこれに村長は、


「ああ、構わんぞ」


と、言ってあっさりと許可を出してきたのである。

これに劉備と簡雍は揃って、


「「えっ?」」


と、言ってフリーズしたのであった。

この二人の様子を見た村長は、


「…なんだ?二人共どうしたんだ?」


と、言って劉備と簡雍に話し掛けたのである。

これに劉備は、


「…いえ、予想外にあっさり許可を貰えたのでびっくりしてしまって…」


と、言い、簡雍も、


「…俺も同じ理由で驚いちゃって…。すいません」


と、言ってこちらはさっきとは違う理由で村長に頭を下げたのであった。

そして劉備は村長に、


「…でもどうしてそんな簡単に許可を出してくれたんですか?何か怪しいとか思わなかったんですか?」


と、言って尋ねていったのである。

これに村長は、


「まあ何もせずに言ってきていたら許可は出しておらんよ。許可を出した理由は発火器を使って驚いた、これが理由だな」


と、言って懐から発火器を取り出して見せたのであった。

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