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新訳三國志演義  作者: 篠原2
少女期

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少女期 第五十八話

不思議そうな表情をしている劉備に、村人達が不満を訴えていく。


「俺達が必死でやっている作業を、暇潰しみたいに言われるのは……」


「ちょっと複雑な気分になるよなぁ……」


「ああ。いくら玄ちゃんでも言って良いことと悪いことはあるぜ?」


「……それ、ごめんなさい。私の言葉遣いが間違っていました……すみません……」


「……まあわかってくれれば良いんだけどよ……」


「……はい、これからは気を付けます……」


村人達の不満を聞いた劉備が平謝りをしていき、そんな劉備の姿を見た村人達は一旦不満を抑えていった。

そこで劉備は改めて馬車作りの最中に道作りの様子を見に来ることを約束していく。


「そうしてくれ」


「はい……それではもう一度約束しますが、馬車作りの合間を見て道作りの方にも手伝いに来るようにします。ですから皆さん、私達が見に来るまで道作りを頑張って進めてくださいね?」


「わかっているよ! そっちこそ約束を忘れるなよ⁉」


「わかっていますよ。それでは皆さん、作業の方、よろしくお願いします」


「ああ、わかった」


「それから村長さん、道作りの監督役、引き続きよろしくお願いしますね?」


「うむ、任せておけ」


「はい。それでは私達も行きましょうか」


「ああ、わかったぜ」


道作りの様子を見に来る約束をした劉備はそのまま村長にお願いをしていった。

そのお願いに村長がすぐに了承してくれたことを確認した劉備は、馬車作りを始めるために大工を連れて帰っていく。

その際に劉備は村長に、村長の家で作業を行っても大丈夫ですか? と尋ねていった。


「……あ、そうだ」


「うん? どうしたんだ玄ちゃん?」


「なにか、気になることでもあったのか?」


「いえ、気になることではないのですが、馬車作りの作業をするのに村長さんの家を使わせてもらうことはできるのかな? と思いまして」


「ふむ、そういうことであったか。よい、構わんぞ劉備」


「そうですか! ありがとうございます、村長さん!!」


劉備のお願いに対して二つ返事で自宅の使用許可を出してくれた村長に、劉備は大喜びで感謝の言葉を伝えていく。

そうして今度こそ劉備は大工を連れて、馬車作りのために村長の家へと向かっていった。


「さて、村長さんの家に到着しましたが、すぐに作業の始めても大丈夫ですよね?」


「ああ、問題ないぜ、玄ちゃん」


「わかりました。それでは始めていきましょう」


「おう」


村長の家に到着した劉備と大工は、すぐに馬車作りを始める準備をしていく。

まず二人は材料を集めることから始めていった。

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