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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期

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幼少期 第三十話

やって来た簡雍は劉備に、


「悪い、遅くなった。昨日の続きでみんなに発火器を配っていくんだろ?俺も手伝うよ」


と、言って劉備の隣に座ったのである。

これを見聞きした劉備は、


(え!?嘘でしょ!?何も言ってなかったのに助けに来てくれるなんて!普段思った事はないんだけど今は三割増しでイケメンに見える!(失礼))


と、思いながら簡雍を眺めたのであった。

一方の簡雍は劉備がそんな事を考えているとは全く思わず、村人達に、


「さあさあ今からは俺も発火器作りと発火器配りをやっていくよ!さあこっちにも並んでくれ!」


と、言って村人達に発火器を配っていこうとしたのである。

しかし村人達は、


「…ええ?簡雍が…?」


「…お前本当に発火器か?あれ作れんのか…?」


「…な~んか信用出来ねぇなぁ…」


と、言って簡雍が作る発火器を疑いの目で見ようとしていたのである。

これに簡雍が、


「はぁ?疑うのかよ?朝何個も作ったんだぜ!?」


と、言って反論したのだが、これに劉備が間に入って、


「皆さんちょっと待って下さい。それに憲兄ちゃんも。まずは憲兄ちゃんに何個か発火器を作ってもらって火起こしがちゃんと出来るかを確かめた後で配っていくようにすれば良いと思うんですがどうでしょうか?」


と、言って村人達と簡雍に尋ねたのであった。

この提案を村人達は、


「ふぅむなるほど、確かにその方法なら簡雍が作った発火器でも心配せずに受け取れそうだな」


と、言って好意的に受け入れ、簡雍の方も、


「そんな簡単な事で良いならすぐにやってやるよ」


と、言って受け入れたので劉備は、


「それじゃ憲兄ちゃん、早速作ってみて下さい」


と、言って簡雍に発火器を作るように話したのである。

これに簡雍は、


「ああ、わかったぜ」


と、言って答えると発火器を作り始めたのであった。

そうして簡雍は作り上げた発火器で、


「それじゃ見てろよ、ほっ!」


と、言うと自身が作った発火器で火起こしを行ったのである。

これが無事に終わり、続けて作った二つ目の発火器での火起こしにも成功、さらに三つ目の発火器でも火起こしを成功させた簡雍は、


「どうだ!俺が作った発火器でも火起こしが出来るだろうが!」


と、言って村人達に見せつけたのであった。

これに村人達も、


「…ああ、そうだな…」


「…悪い、簡雍、疑って…」


「それじゃ簡雍も作ってくれるか?」


と、言って簡雍に謝ると簡雍にも劉備と同じように発火器を作って配るように頼んだのである。

これに簡雍も、


「ああ、任せてくれ!」


と、言って快諾したのであった。

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