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新訳三國志演義  作者: 篠原2
少女期

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少女期 第三十三話

張角に覗き込まれた劉備は慌てて少し後退していき、張角との距離を少しだけ離したあとで言い訳をし始める。


「あ、っと、ごめんなさい、少し考え事をしていまして……」


「考え事、のう……その考え事とやらは、聞いても良い考え事なのかのう?」


「ええ、まあ」


「それなら聞かせてもらおうか。そなたが一体なにを考えていたのかを」


自身に弁明をしてきた劉備に、張角がどのような考え事をしていたのかを話せと伝えていく。

これに劉備は二つ返事で応じ、考え事の詳細を話していくことになる。

しかし劉備は考えていたことを正直に話すことをしない方が良いと判断して、適当な感想を話していくことにした。


「わかりました。護衛として選ばれたのはその三名とのことですが、廖化殿ですか? 見た感じ、私とそんなに年が変わらないように感じるのですが、大丈夫なのかなって」


「ああ、そのことか。廖化は護衛ではなくわしの世話役として連れていくつもりなのだ」


「なるほど、そういうことでしたか。それなら納得しました」


「おお、そうか。それで他は? まだ他になにか考えてはいなかったか? あるならそれも聞いて起きたいのだが」


劉備の感想を聞いて、その疑問に答えた張角が劉備に他になにか考えていなかったか、あるなら話すように、と劉備に語っていく。

これに劉備は首を横に振って答え、準備が完了したのならもう出発しないかと聞き返していった。


「いえ、他はないですね」


「ふむ、そうか? 他にも聞きたいことがあるのなら、今ここで聞いておいた方が良いかと思って尋ねたのだが……」


「あはは、心配しなくても大丈夫ですよ。それよりも準備が終わっているのなら出発しませんか? 無駄に時間を使ってしまうと張宝殿が不機嫌になるでしょうし」


「……ふむ、それもそうだな。よし、お前達、すぐに出発するとしよう」


「はい!」


「わかりました!」


「了解です!」


劉備の意見に従った張角が管亥、周倉、廖化に声を掛けていく。

これに三人が力強く返答してくると張角は劉備に尋ねてくる。


「うむ、これで我々はすぐに出発できるようになった。劉備よ、そなた達は大丈夫なのだよな?」


「ええ、大丈夫です。ねぇ皆さん?」


「ああ、大丈夫だ」


「いつでも出発できるぜ」


「……とのことです、張角殿」


「はっはっは、そうか! それでは出発するとするか!」


「はい、そうしましょう」


張角の合図に劉備が応じたことで、劉備達と張角達はまず劉備達の村に向けて出発していった。

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