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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期

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幼少期 第二十八話

その後簡雍のところまで戻った劉備は簡雍に、


「すいません、戻りました!」


と、言って頭を下げると続けて、


「…それで今はどういう状況になってますか?」


と、言って自分がこの場を離れている間の状況を尋ねたのである。

これに簡雍は、


「ああ、お帰り、玄ちゃん。心配しなくても濾過はちゃんと出来てるよ」


と、言うと濾過した水を入れている壺を劉備に見せたのであった。

これを見た劉備は、


「…ああ、良かった。それじゃどうしようかな、一回水を持って帰るかな」


と、言うとこれに簡雍が、


「…そうだなぁ、こっちも壺が二つあるし俺も持って帰ってくるかな?」


と、言って劉備の発言を後押しするような言葉を口にしたのであった。

これを受けて劉備は、


「それじゃ私ももう一度持って帰ってくるよ。それじゃあね、憲兄ちゃん」


と、言って濾過された水の入った壺を抱えてもう一度家に帰っていったのである。

この様子を見ながら簡雍も、


「おう、気を付けて帰れよ、玄ちゃん」


と、言って劉備を見送ると、


「…よし、それじゃ俺も持って帰ってくるか」


と、言ってこちらも濾過された水の入った壺を抱えるとそのまま自分の家に帰っていったのである。

そうやって家に帰った劉備は、


「…母上、また戻ってきました…」


と、言って母に帰宅を伝えながら家に入っていったのである。

これに母は、


「ああ、お帰りなさい玄徳。…また戻ってきたのね?」


と、言って劉備を出迎えたのであった。

これに劉備は、


「…はい、また戻ってきました…。濾過の二回目が終わりましたから、その水を持って帰ってきました…」


と、答えて水の入った壺を置いたのである。

これを見た母は、


「ああ、これで二回目ね」


と、言って壺の中の水を見ると、


「…うん、これだけあったら朝使うだけの水はあると思うわ。もう濾過はしないでいいんじゃないかしら?」


と、言って劉備に話したのである。

これに劉備は、


「そうですか。わかりました、母上。それじゃあ濾過装置と発火器を取りに行ってきます。それに憲兄ちゃんに挨拶もしておかないといけないから」


と、言うと家から出ていったのである。

これに母は、


「…わかったわ。それじゃ簡雍君によろしく言っておいてね?それと用事が終わったら寄り道しないで帰ってくるのよ?」


と、言って劉備を見送ると、


「…よし、それじゃ朝食作りの続きに戻りましょうか」


と、言って朝食作りに戻っていったのである。

一方の劉備は濾過装置と発火器を取りに行った簡雍と再開し、


「あ、憲兄ちゃん、私の方は水は足りそうって言われたからこれで帰るね?またね」


と、言って簡雍と別れたのであった。

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