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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期

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幼少期 第二十六話

「…よし、濾過装置の二つ目、完成したぜ」


二つ目の濾過装置を完成させた簡雍がそう言うと劉備は、


「おめでとう、憲兄ちゃん。これで一つ目を作った時よりもよく覚えられたんじゃない?」


と、言って尋ねたのである。

この問い掛けに簡雍は、


「…そうかな?まあそうだと良いんだけどなぁ…」


と、言ってポリポリと頭を掻いたのであった。

そんな簡雍に劉備は、


「それじゃ本当に完成したかどうかを確かめる為の濾過をしてみようか?これで泥水が綺麗なお水になったら濾過は成功、濾過装置の二つ目は間違いなく完成となるよ?」


と、言ってこのまま二つ目の濾過装置で濾過する事を進めたのである。

これに簡雍は、


「…え?またやるのか?もう一度?」


と、言って劉備に聞き返したのだが劉備は、


「綺麗なお水はいくらあっても大丈夫でしょ?それに少しの間なら置いてあってもしっかり沸騰させて使えば大丈夫なんだから」


と、言って簡雍にここで二回目の濾過をさせようとしたのであった。

これに簡雍は、


「…まあそりゃそうなんだろうが…。でも後でもいいんじゃないか?」


と言って劉備の提案を断ろうとしたのだが劉備は、


「でも憲兄ちゃん、濾過には時間が掛かるってわかってるでしょ?それなら時間のある今の間に濾過しておく方が良いと思わない?」


と、言って簡雍に今濾過する事を勧めたのであった。

この話を聞いた簡雍は、


「…まあ、そうなんだろうけど…玄ちゃんのあれを見てるとなぁ…」


と、言って劉備の後ろに目線をやったのである。

それに劉備が、


「え?」


と、言って簡雍に続いて自身の後ろに目を向けたのであった。

するとそこには濾過が終わり、濾過が終わった水を受ける為に置いていた壺の中に落ちている濾過装置という光景が簡雍と劉備の目に入ってきたのであった。

これに劉備は、


「…あー、すっかり忘れてた…。しかも濾過装置が壺の中に落ちてるし…。…まあ良いや、もう一回濾過すれば良いだけだから」


と、言うと壺の中から濾過装置を取り出して壺の中の水をもう一度濾過装置に入れていったのである。

そうして最初のように壺の上に濾過装置を置くと簡雍に、


「よし、これでこっちは大丈夫だから今度は簡雍さんの濾過の番だね」


と、言って簡雍の方に目を向けたのであった。

これに簡雍は、


「…じゃあもう仕方ねぇな…。俺の方の二つ目の濾過装置でもちゃんと濾過出来るか試してみるか…」


と、めんどくさそうに言うと二つ目の濾過装置に泥水を入れて二つ目の濾過装置での濾過を始めたのである。

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