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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期
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幼少期 第二十五話

劉備の話を聞いた簡雍は劉備に、


「…なるほど、泥水が泥水のまま出てきたりするから正しい順番で作らないといけないんだな」


と、軽く腕組みをしながら言ったのである。

しかし劉備は、


「それも問題なんですけどそれよりも問題なのが正しい順番で作っていない濾過装置で濾過したお水を飲むとお腹が痛くなったり時には死んじゃったりするんです。だからしっかりと覚えてから作ってもらわないといけないんです」


と、言って簡雍に話したのであった。

これに簡雍は、


「………な、なるほど、正しく濾過装置を作らないと最悪腹痛で死ぬんだな。よし、わかったぜ」


と、言って劉備の言葉を聞き入れると、


「…それじゃあ玄ちゃん、もう一回だけ濾過装置の作り方を教えてくれねぇか?」


と、言って頼んできたのである。

これに劉備は、


「…それは良いけどなんで?さっき教えたよね?」


と、言ってもう一度教えなければいけない理由を尋ねたのであった。

するとこの質問に簡雍は、


「…いや、そりゃさっき教えてもらったのは確かだけど一応念の為に、な?それに玄ちゃんもしっかりと覚えないといけないって言ってたし」


と、言って劉備にもう一度教えてほしいと話した理由を説明したのである。

しかし劉備はこの説明を、


(…嘘だな…。多分さっきの説明で覚えきれてなかったところに私がちゃんと濾過出来てない水を飲むと最悪死ぬって言ったから怖くなったんだな…)


と、心の中でそう分析したのであった。

その一方で劉備は、


「なるほど、わかったよ、憲兄ちゃん。それじゃもう一回説明するからね?」


と、言うと再度簡雍に濾過装置の正しい作り方を教えていったのである。

そうして簡雍に濾過装置の正しい作り方を全て教えた劉備は簡雍に、


「これで全部の工程を教え終わりました。後は実際に作って体で覚えていくだけですね」


と、言うと続けて、


「それじゃもう一回作ってみましょうか?」


と、簡雍に問い掛けたのである。

これに簡雍は、


「…そうだな、しっかり覚えないといけないからな」


と、言って劉備の言葉に頷くと早速、


「よし、それじゃ作っていくから玄ちゃん、しっかり見といてくれよ?」


と、劉備に言うと二つ目の濾過装置を作り始めたのである。

劉備はその様子を見つめながら簡雍に、


「うんうん、そうそう、その調子、その順番で丁寧に入れていってね。…あ、それは最後だよ」


等と言ってちょくちょくアドバイスをしながら簡雍が二つ目の濾過装置を作っていくのを見守ったのであった。

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