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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期

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幼少期 第二十四話

簡雍の体調が回復したところで劉備が、


「それじゃそろそろ濾過してみようか?」


と、言って簡雍に話し掛けたのである。

これに簡雍も、


「…そうだな、やってみるか」


と、言って同意すると濾過装置に汲んできた泥水を少しずつ入れていったのである。

そうして待つこと少し、濾過装置から濾過された水が出てくると簡雍は、


「おお、出てきた!では早速…」


と、言って出てきた水を飲んだのである。

これに劉備は、


「…いきなり飲んじゃ駄目だよ…。まずはしっかりお湯にして、その後冷ましてから飲まないと…」


と、言って簡雍を注意したのであった。

これに簡雍は、


「…え?あ、そうなの?なら先に言ってくれよ」


と、文句を言ってきたのである。

そんな簡雍に劉備は、


「言う前に飲んだでしょ!どうしろって言うのよ!」


と、叫んで悪いのは簡雍の方だと訴えたのであった。

一方の簡雍は、


「…うん、飲める。あの泥水が普通に飲める水になった。すげぇな玄ちゃん、この濾過装置って道具は…」


と、言って濾過装置を手に取るとまじまじと眺めたのである。

そんな簡雍を見ながら劉備は、


「…そうやって飲んでも多分大丈夫だとは言ってたけど、次からはちゃんとお湯にして冷ましてから飲んでよね?」


と、言ってこの次からは濾過した水をそのまま飲まないように釘を刺したのである。

この注意事項を聞かされた簡雍は、


「…わかりました。今度から気を付けます…」 


と、言って劉備の言葉に全面的に従う事を約束したのであった。

そんな簡雍に劉備は、


「それじゃあ発火器の作り方も覚えたし、濾過装置を作るのに必要な道具を覚えて、作り方そのものも覚えたね?」


と、言って確認したのである。

この劉備の確認作業に簡雍は、


「…お、おう。大丈夫だ。……多分…」


と、言って少し曖昧に答えたのだが、劉備は、


「…そんな曖昧に答えられたら私が困るんだけど…。特に濾過装置の方は竹に入れる材料の順番を間違えたらちゃんと濾過出来なくなるんだからしっかり覚えてもらわないと…」


と、言って簡雍に説明していったのである。

この話を聞いた簡雍は、


「…濾過出来ないと…どうなるんだ?」


と、言って劉備に尋ねたのである。

これに劉備は、


「濾過出来なかったら濾過装置に入れた…さっきは泥水を入れたから泥水と言うけど、泥水が泥水のまま出てきたりするんです。だから濾過装置の方はしっかり覚えてもらわないといけないんです」


と、言って簡雍に濾過装置の作り方をしっかり覚える事の重要性を説明したのであった。

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