幼少期 第二十三話
劉備から濾過装置の作り方を頑張って学んだ簡雍はついに、
「…出来た!!濾過装置、完成したぜ!!!」
と、言って濾過装置を完成させたと雄叫びを上げたのである。
これに劉備は、
「…うるさいうるさい。…憲兄ちゃん、今はまだ朝だよ?もう少し静かにして?」
と、言って簡雍に声のボリュームを下げるように頼んだのであった。
これに簡雍は、
「…え、あ、そうだな、そうだった。すまん、少し静かにするよ」
と、言って劉備に音量を下げる事を約束したのである。
そんな簡雍に劉備は、
「それなら良いけど…。まあ、それよりも今は完成した濾過装置がちゃんと水を綺麗に出来るか試してみないと。憲兄ちゃん、ちょっと泥水汲んできて」
と、言って濾過装置の試験に使う泥水を持ってくるように頼んだのであった。
このお願いに簡雍は、
「俺かよ!まあ良いけど!」
と、言うと桶を持って泥水を汲みに走り出したのである。
その様子を見ながら劉備は、
「…そう言えば私の方の濾過はもう終わってるな…。まあ簡雍さんを待ってあげるか…」
と、言って簡雍が走っていった方向を見続けたのであった。
そうして数分間待っていると桶に一杯の泥水を入れた簡雍がゆっくりと劉備のいる水場に戻ってきたのである。
そんな簡雍を見ながら劉備は、
(…やはり体力に難あり…強化計画は(以下略))
と、心ので思い、実際の音声には、
「憲兄ちゃん頑張ってー!もう少しだよー!」
と、言って簡雍を応援したのであった。
この劉備の応援に簡雍は、
「…いや、玄ちゃん…そんな風に応援するより…ちょっと助けてくれ…」
と、言って助けを求めてきたのである。
しかし劉備は、
「その状態だとちょっと手伝えないから一人で頑張って!」
と、言って簡雍の頼みを断ったのであった。
これに簡雍は、
「…げ、玄ちゃん…本当に…ちょっと…」
と、言いながら少しずつふらふらしてきたので劉備は、
「憲兄ちゃんを直接は助けられないけどこれなら出来るよ」
と、言って濾過装置を持って簡雍に近付いていったのである。
これを見た簡雍は、
「…おお、そういう方法もあったか…」
と、言って桶を地面に置くと劉備が近付いてくるのを待ったのである。
そうして合流した劉備と簡雍は劉備が、
「これで試せるね、憲兄ちゃん」
と、言って簡雍に話し掛け、これに簡雍が、
「…はぁ、はぁ、そ、そうだな…これで出来るな…」
と、言って息を整えながら劉備の言葉に答えたのであった。
この状態の簡雍に劉備は、
「…やろうと思えばすぐに出来るけど憲兄ちゃんが普通に動けるようになるまで濾過は待ってようか?」
と、言って簡雍に話し掛けたのであった。
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