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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期
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幼少期 第二十二話

簡雍のお願いを聞いた劉備は、


「…むー…この文字を教えてほしい、かぁ…」


と、言って微妙な返事をしたのである。

これに簡雍は、


「…駄目なのか…?…なんで?」


と、言って劉備が微妙な反応をした理由を尋ねたのであった。

これに劉備は、


「…憲兄ちゃんが天の国の文字を覚えても使い道が無いような気がするんだよねぇ…。何か使い道ある?」


と、言って逆に簡雍に尋ねていったのである。

これに簡雍は、


「…いや、まあ、そう聞かれたらそれは困るんだけどさぁ、それでも文字の読み書きは出来た方が絶対良いだろ?だからさぁ、玄ちゃん…頼む!」


と、言って再度文字を教えてほしいと頼んできたのである。

これに劉備は、


「…文字を教えるのはちょっと待って。今度兄上が夢に出てきた時に今の国の文字を教えてくれるようにお願いしてみるから、憲兄ちゃんに文字を教えるのはその後にしてほしいと思ってる。どうかな?憲兄ちゃん?」


と、言って簡雍に待ってほしいと頼んだのであった。

この劉備の発言に簡雍は、


「…うーん…。まあ確かに玄ちゃんが言う通りに今の俺が天の国の文字を覚えても使い道が無いからなぁ…。玄ちゃんの言う通りに待った方が良いのかな…?」


と、言って今すぐ文字を教えてもらう事にするかどうかを悩み始めたのである。

これに劉備は、


「私は待った方が良いと思う。昨日の朝に今日の朝と兄上は二日続けて夢に出てきたからきっと明日の朝の夢にも出てきてくれると思うからさ」


と、言って簡雍に追撃を行ったのであった。

するとこの言葉を聞いた簡雍が、


「…そうかぁ…それなら明日の朝までは待ってみるかなぁ…」


と、言って今日文字を教えてもらう事は諦める方向に向かい始めたのである。

これに劉備は、


「そうそう、それが良いと思うよ、憲兄ちゃん。それに今は濾過装置の作り方を教えてあげないといけないからね」


と、言って再度簡雍に追撃を行ったのである。

この劉備の言葉に簡雍は、


「…そうだなぁ…今は濾過…装置か、それがあったな。よっしゃ玄ちゃん、濾過装置の作り方、もう一回教えてくれるか?なんとか頑張って覚えるからよ」


と、言ってやる気を見せながら劉備に頼んできたのであった。

これに劉備も、


「任せておいて、憲兄ちゃん。まずは竹を用意します。これはいいかな?」


と、言って簡雍に濾過装置の作り方を教え始めたのである。

これに簡雍も、


「ふんふん、まずは竹を用意する…と。それからどうするんだい、玄ちゃん?」


と、言って熱心に濾過装置の作り方を学んでいったのである。

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