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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期
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幼少期 第二十一話

簡雍の手伝いのおかげで発火器の量産スピードが上がった劉備は簡雍に、


「…そうだ、今の間に濾過装置の作り方も教えようか?」


と、言ってみたのである。

これに簡雍は、


「…濾過装置…。…ああ、水が綺麗になるあれか。…そうだな、玄ちゃんの言う通り、今の間に教えてもらっておくか!」


と、言って劉備の言葉に従って濾過装置の作り方も教えてもらう事にしたのであった。

これに劉備は、


「わかった。それじゃ教えるね?まずは竹の入れ物を用意します」


と、言って簡雍に濾過装置の作り方を説明し始めたのである。

これに簡雍が、


「…え?ちょ、ちょっと待て玄ちゃん!そんなのすぐ覚えられねぇよ!」


と、言って慌てて劉備を制止したのである。

これに劉備は、


「…ああ、そうか。そう言えばそうだね。…え~と、ちょっと待ってね…?」


と、言うと近くを探して木の枝を見つけると、その木の枝を持ってきて、


「…えっと、まずは、竹の、入れ物を、用意します、…っと…」


と、言いながら木の枝を使って地面に濾過装置の作り方を文字で、それも日本の文字で書き始めたのである。

これに簡雍は、


「…え?…え?…え?」


と、言って目をごしごしと擦り始めたのであった。

その様子を見た劉備が簡雍に、


「…え?どうしたの憲兄ちゃん?そんなに目を擦って?」


と、言って話し掛けたのである。

これに簡雍は、


「…いや、玄ちゃん、それは何の絵なんだ…?」


と、言って問い掛けてきたのであった。

これに劉備は、


「…はい?絵?」


と、言って少し無言で考えた後で、


(やっベー!!思わず日本語で書いちゃったー!!!!)


と、心の中で大絶叫を上げたのである。

そうして劉備はすぐに、


「…ええ、これは昨日の夢で兄上に教えてもらった天の国の文字です!思わず使ってしまいましたけど、そうですよね、わかりませんよね?ごめんなさい、憲兄ちゃん」


と、言って何度も頭を下げたのであった。

これに簡雍は、


「…いや、いいよ、玄ちゃん。…それにしても天の国の文字、ねぇ。文字ってこんな感じなんだなー…」


と、言って劉備が書いた日本語の文字をしげしげと眺めたのである。

これに劉備は、


「…でもこれじゃわかんないよね…。どうしようか…」


と、言って自身が書いた日本語の文字を簡雍と一緒に眺めたのであった。

そんな劉備に簡雍が、


「…なあ玄ちゃん、この文字の事、教えてくれるか?頑張って覚えるからさ」


と、言って文字を教えてほしいと頼んできたのである。

これに劉備は、


「…え?この文字を?」


と、言って簡雍と地面に書いた文字を交互に見たのであった。

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