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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期
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幼少期 第十八話

母の問い掛けに劉備は、


「いえ、大丈夫です。私も今起きましたから」


と、言って答えると続けて、


「母上は今から朝食作りの準備をするんですよね?手伝います!」


と、言って起き始めたのである。

そんな劉備に母は、


「…ちょっと玄徳?あなた今日も発火器?を村のみんなに作るんでしょ?今から無理してもいいの?」


と、言って尋ねたのである。

これに劉備は、


「発火器は簡単に作れるから大丈夫です!それに兄上から自分の分も母上を助けてほしいと言われてますから!」


と、言って返答したのであった。

この言葉を聞いた母は、


「…もう、ずるいわね玄徳は。…わかった、それじゃ手伝って?ただし無理しない範囲でね?」


と、言って劉備の手伝いを認めたのである。

この母の答えを聞いた劉備は、


「わかりました!それじゃ私も着替えます!」


と、言って服を着替え始めたのである。

そんな劉備に母は、


「わかったわ。それじゃ母さんは先に行ってるからあなたも後から来なさいね?」


と、言って寝室から出ていったのであった。

それから劉備も服を着替えてすぐに母の後を追って台所に行くと、


「母上、まずは何から手伝いましょうか?」


と、言って母に何から手伝えばいいのかを尋ねたのである。

これに母は、


「…そうね、それならまずは…あ、そうだ」


と、言うと劉備に、


「玄徳、あの…濾過…装置?あれで綺麗なお水をたくさん作ってくれないかしら?」


と、言って水の濾過を頼んだのであった。

これに劉備は、


「わかりました、母上!それじゃ行ってきます!」


と、言って答えると台所に置いていた濾過装置を持って家の外に出ていったのである。

そして村の水場にやってきた劉備は早速持ってきた濾過装置を使って水の濾過を始めたのであった。

そして劉備は、


「…濾過してる間は暇になるから今の内に発火器を作っておこうかなぁ…」


と、呟くと発火器を作る道具を取りに家に戻っていったのである。

そして道具を揃えて水場に戻ってきた劉備は濾過装置を見て、


「…よし、まだ水は出てきてないね」


と、言うと濾過装置の下に水を入れる為の壺を置いてから発火器を作り始めたのであった。

こうして劉備は水が濾過されるまでの間に十数個の発火器を作って今日村人達に作る分の発火器の一部をここで用意したのである。

そうしている間に水の濾過も終わり、水の入った壺を持つと劉備は、


「…くっ、重い…。でもこれも体を鍛える為には必要な事…」


と、言って息を整えると、


「よし、行くぞ!頑張れ私!」


と、言って気合いを入れて壺を家まで運んでいったのである。

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