幼少期 第百二十六話
劉備の声掛けに簡雍は、
「話したい事?俺に?」
こう言って反応すると一歩後退りをしていった。
そんな簡雍に劉備は、
「そんなに怯えなくても大丈夫だよ、憲兄ちゃん。ただこの水場での作業が終わったらお昼にしようか、って聞いていこうと思っただけだから」
こう言って簡雍の言葉に返答した劉備は続けて簡雍に、
「それでどうする?ここでの作業が終わったらお昼にする?それともお昼にするのはもう少しあとにする?憲兄ちゃんが決めていいよ」
そのように話してお昼にするかどうかを簡雍に決めてもらう事にしていった。
これに簡雍は、
「本当に俺が決めていいなら、ここの作業が終わったところでお昼にしていいと思う。キリも良いしな。この答えになるんだけど、これでいいかい、玄ちゃん?」
こう答えて劉備の返答を待つ。
そして劉備は、
「それが憲兄ちゃんの答えならそれで大丈夫だよ。私もキリの良いところで終わりにした方が良いかなって思ってたし」
こう言って簡雍に返答すると続けて、
「それじゃあ私と憲兄ちゃんの答えが一緒だったから、ここの水場の濾過装置の調子を見たらお昼にしましょう。みんな良いわね?」
このように話して子供達にも尋ねていく。
この劉備と簡雍の考えを聞かされた子供達は、
「うん、わかった。この水場の作業が終わったらお昼だね」
「それなら早く様子を見て作業を終わらせようよ?そうしたらお昼なんでしょ?」
「じゃあ私、濾過装置に水を入れていくね?」
このような反応を見せて全員がこの水場の作業が終わったところでの午前のランニングと濾過装置の確認作業の終了を受け入れていく。
そうして濾過装置から濾過されたきれいな水が出てくるところを確認した劉備に簡雍、そして子供達は、
「これでこの水場での作業も終わり!さっきも言ったけどこれでお昼にします。お昼が終わったらまたここに集まって、ここから長距離走とそれぞれの水場の濾過装置の確認作業をやっていきたいと思います。みんな良いかな?」
「俺は提案した人間だからな、もちろんいいぜ」
「うん、僕達も大丈夫だよ」
「俺も俺も!」
「私も大丈夫!」
そう言って全員が午前のランニングと作業を終わりにする事を受け入れたので劉備は、
「それじゃあこれで一度解散にします。みんな、また後でね?」
そう話すとすぐに自身の家に向けて駆け足で帰っていった。
この様子を見ていた簡雍と子供達も、
「じゃあ俺も帰るぜ。また後でな!」
「うん、また後で!」
「また後で!」
そのように挨拶を行ってそれぞれの家に帰っていった。
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