幼少期 第百二十二話
劉備が話した予定を聞いた簡雍は、
「ああ、竹筒に水をなぁ。それは確かにやっておかないといけない事だな」
このように返答して簡雍自身も、
「それじゃ俺も竹筒に水を入れておくか」
そう言って濾過装置に近付いていくと濾過装置に水場の水を入れて濾過していくと濾過された水を自身の竹筒に入れていった。
その様子を見ていた劉備が子供達に、
「みんなも憲兄ちゃんみたいに竹筒に水を入れておいた方が良いと思うよ。まだ飲み終わってなくて竹筒に一杯水があるって子はやらなくてもいいけどね」
こう言って子供達にも竹筒に水を補給しておくように声を掛けていく。
そんな劉備の言葉に子供は、
「うん、わかった!」
「僕はそんなに水を飲んでないから入れなくても大丈夫だよ」
「俺のは入れておかないと空っぽになるなぁ」
このようにそれぞれが自分の持っている竹筒に入っている水の量を説明しながら水を入れた方が良いのか、それとも水の補給をしなくても大丈夫なのかを劉備に報告してくるとこれに劉備が、
「それじゃあ水を入れた方が良いと思ったみんなはすぐに水を入れていってね?私は自分の竹筒に水を入れたら次の水場に出発するつもりでいるから」
そう話してこの後の自身の予定を子供達に話していく。
この劉備の予定を聞いた子供達は、
「それじゃあ玄ちゃんが水を入れたら休憩が終わりで出発になるんだね?」
「わかった!それまでに水を入れて、玄ちゃんの準備が終わるまで休憩しておくね?」
「僕は水を入れなくていいからずっと休憩してればいいのか」
このように話してそれぞれが自分のこれからの行動について口に出す事で再確認を行っていく。
そんな子供達に劉備は、
「確かに私が水を入れたら出発するつもりでいるけど焦らなくても大丈夫だからね?ちゃんとみんなの準備が終わったかを確認してから出発するつもりでいるから」
こう話して子供達焦らなくてもいいと伝える。
するとこの劉備の言葉を聞いた簡雍が、
「それじゃあ俺はしばらくの間ゆっくりさせてもらうぜ。なんたってもう全部の準備が終わったんだからな!」
そう言って胸を張った後で地面に寝転がっていった。
こんな簡雍に劉備が、
「みんなには焦らなくても大丈夫だって言ったけど憲兄ちゃんはもっと焦った方がいいと思うよ?なんなら一足先に次の水場まで走っていってもいいんだからね?」
このように話して、口には出さなかったが簡雍には早く出発しろと圧を掛けていった。
これに簡雍は、
「……いや、全員で走ってるんだからこれからもみんなと一緒に走らせてくれよ?」
こう言って劉備に泣きついてきた。
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