幼少期 第百二十話
次の水場にも最初に到着した劉備は簡雍や他の子供達が到着するのを待ちながら息を整え、最初の子供が到着した時にはその子供に、
「お疲れ様。ゆっくり休んで息を整えていてね?」
と、言って声を掛け、この声掛けを受けた子供が劉備に、
「ふぅ、ふぅ、ありがとう玄ちゃん、どれぐらいでみんなが来るかはわからないけど、それまで休むね」
と、言って劉備の言葉に答えるとその場にしゃがんで休憩をし始めた。
そうして最初の子供が到着して約十秒が経過したところで簡雍や他の子供達が次々と到着していき、ある程度の人数が到着したところで劉備が子供達に、
「結構到着してきたけど、これで全員が到着出来たのかな?」
と、言って質問をしていく。
そしてこの質問を受けた子供達が、
「いや、まだもう少し到着してきてない子もいるよ」
「あと……五人ぐらいかな?」
「その子達が到着するまでは休んでいて良いんだよね?玄ちゃん?」
と、言って答えると続けてもう少し休む事が出来るかどうかを尋ねてきた。
この子供達の質問に劉備は、
「そうだね、休憩してて大丈夫だよ。というよりは全員がここに到着した時に一回長めの休憩をしてから次の水場に出発しようと思ってる。みんなもそれで大丈夫かな?」
と、言ってこの水場での休憩時間を長めにして良いかを尋ねていった。
この質問に子供達は、
「え!?休憩を長くする!?」
「良いの!?」
「玄ちゃんが良いって言うなら休みたい!」
と、言って劉備の意見に大賛成してきたので劉備は、
「それなら濾過装置の様子を確認したらしばらく休憩にしていくよ」
と、言って子供達に伝えると劉備は続けて、
「他の子達はまだかな?まああまり無理をして走るのは良くないけど到着までが遅いと途中で何か問題が起きたんじゃないかって不安になるよね」
と、言って自分達が走ってきた方の道を眺めていく。
この劉備の行動に子供達も一緒になって自分達が走ってきた方の道を眺めていると最終グループらしい五人の子供達がこちらに向けて走ってくる光景を見る事になり、これに劉備が、
「あともうちょっと!頑張れー!」
と、言って子供達に応援していくと休憩している簡雍や子供達も、
「そうだ、あと少しだ!頑張れ!」
「頑張れー!」
「もうちょっともうちょっと!頑張って!」
と、言って次々に応援を始めていった。
この応援に走ってくる子供達の走る速度が少し上がり、そのまま水場に到着した時に劉備が、
「お疲れ様。よく頑張ったね。しっかりと休憩してね?」
と、言って言葉を掛けていった。
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