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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期

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幼少期 第九十九話

母に言われた通りに食卓で夕食が出来上がるのを待っていた劉備は、


「…暇だなぁ…。ただ待っているだけっていうのも辛いなぁ…」


と、言ってぼやいたのである。

そして劉備が退屈に耐えきれなくなって台所に行こうとして席を立ったところで母が、


「お待たせ、玄徳。ちょっと遅くなっちゃったかしら?」


と、言って料理を持って食卓にやって来たのであった。

これに劉備は、


「あ、母上!…そうですね、ちょうど台所に行こうと思っていたところでした…」


と、言って母の言葉に答えていったのである。

この劉備の言葉を聞いた母は、


「ごめんなさいね、玄徳。でももう全部持ってきたから、早速食べちゃいましょう」


と、食卓に料理を並べながらそのように劉備に話し掛けたのであった。

これに劉備は、


「わかりました、母上!それじゃあいただきます!」


と、言って夕食を食べ始めたのである。

これに母も続いて、


「それじゃ私もいただきます」


と、言って手を合わせると劉備と同じように夕食を食べ始めたのであった。

そうして今日あった事等を話しながら夕食を食べ、そして食べ終わった劉備は母に、


「後片付けはどうしましょうか、母上。手伝いましょうか?」


と、言って問い掛けたのである。

これに母は、


「…うーん…。後片付けも私一人で大丈夫かな?だから玄徳はもう寝ちゃいなさい。明日も早いんでしょう?」


と、言って答え、劉備に手伝わなくていいから早く寝るように話したのであった。

この母の言葉を聞いた劉備は、


「…わかりました。それじゃあ寝るようにします。母上、おやすみなさい」


と、言って母の言葉に従って寝る事にしたのである。

そんな劉備に母は、


「ええ、おやすみなさい、玄徳」


と、言って劉備に優しく微笑んだのであった。

そんな母を見ながら劉備は、


「はい、母上。それでは…」


と、言って食卓から出ていくとそのまま寝室へと向かうとすぐに布団に潜り込み、すぐさますやすやと寝息を立てて寝始めたのであった。

そうして翌朝、目覚めた劉備は、


「…母さんはもう起きてるな…。相変わらず起きるのが早いなぁ…」


と、言って目を擦りながら起き上がったのである。

そして服を着替えるとすぐに母がいる可能性が一番高いだろうと思った台所に向かったのであった。

すると劉備の予想通りに台所にいた母に劉備は、


「おはようございます、母上。今日は手伝う事はありますか?」


と、言って朝の挨拶を行うと同時に今朝の手伝いについて聞いてみたのである。

これに母は、


「おはよう、玄徳。手伝いは大丈夫よ、もう出来るからね。ただ…そうねぇ、それじゃあこれを持っていってくれるかな?」


と、言って完成していた料理を運ぶように劉備に頼んだのであった。

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