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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期

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幼少期 第九十八話

台所に向かった母に劉備は、


「あ、母上、今回は私も手伝います」


と、言って母の後ろをついていったのである。

これに母は、


「良いの?疲れてないの?」


と、言って劉備に尋ねてきたのであった。

この母の質問に劉備は、


「はい、大丈夫です。今日は李良さん達大人の人も手伝ってくれましたし、お昼に家に帰って昼食も食べましたから、全然疲れてませんよ」


と、言って答えていったのである。

この返答を聞いた母は、


「…そうか…。それなら久しぶりにお願いしてみようかな?」


と、言って劉備の提案を受け入れる発言を行ったのであった。

これを受けて劉備は、


「はい、お願いして下さい、母上!」


と、言ってキラキラとした目で母を見上げたのだった。

この劉備の言動を受けた母は、


「それじゃお願いするわね、玄徳。さて、何をしてもらおうかなぁ…」


と、言って劉備に何を手伝ってもらうかを考え始めたのである。

そうやって考える母に劉備は、


「何でもいいですよ?出来る事なら何でも手伝いますよ?」


と、言って母に話したのであった。

この劉備の言葉を聞いた母は、


「…そう…それならまずは野菜を切ってもらおうかな?」


と、言って劉備にお願いする手伝いの一つ目を決めていったのである。

それを聞いた劉備も、


「わかりました、母上!それじゃあすぐに作っていきましょう!」


と、言って元気良く台所に向かっていったのだった。

その後は母の最初のお願いであった野菜を切る作業を終わらせた劉備が次々と新しい手伝いをおねだりする現象に母が、


「…あのね玄徳、そんなに次から次に手伝いが出てくる物じゃないのよ?だからたまには少し待つっていう事をしてくれると助かるんだけど…?」


と、言って劉備にストップを依頼する状況が発生してしまったのであった。

これに劉備は、


「…すいませんでした、母上…。これからは母上によく聞いてからお手伝いをしていこうと思います…」


と、言って反省の弁を母に語っていったのである。

この劉備の発言に母は、


「わかったならよろしい。それじゃあ玄徳、手伝ってもらいたい事はもうないから、食卓で静かに待っていてくれるかしら?」


と、言って劉備に大人しく待っていてほしいと話して伝えたのであった。

これに劉備は、


「…はい、わかりました、母上…。それじゃ食卓で待っています…」


と、言って台所から出ていったのである。

そんな劉備を見ながら母は、


「…ちょっと厳しかったかしら…?でも言わなければいけない事はきちんと言わないといけないからね…」


と、言って食卓に向かう劉備を見送ったのであった。

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