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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期
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幼少期 第八話

劉備の言葉に簡雍は、


「…それはどれぐらい?」


と、劉備に聞き返したのである。

これに劉備は、


「…そうだなぁ…。…最低でも全速力の私に追い付けるぐらい?」


と、言って簡雍の質問に答えたのであった。

これに簡雍は、


「…無茶言うなよ…。玄ちゃんみたいな体力お化けになんかなれるわけないだろ…」


と、言って劉備の提案を断わったのである。

これに劉備は、


「…そっか、残念。でもわかったよ」


と、言って表向きは諦めた言葉を話したのだが内心は、


(…今は無理でもその内絶対に強化計画は発動させるからね…。今の間にたっぷり自由を満喫しておくと良いよ、簡雍さん…)


と、心の中で話して目を輝かせたのであった。

そんな劉備に母が、


「…ところで玄徳、探し物は見つかったの?」


と、言って声を掛けたのである。

これに劉備は、


「あ、はい、母上、全部見つかりました。これで水を綺麗に出来る道具が作れます!」


と、言って母に答えたのであった。

するとこの話を聞いた簡雍は、


「…え?水を綺麗にする道具?なんだそれ?」


と、言って劉備と母の話に食い付いてきたのである。

これに劉備は、


「今ちょっと試してる事があるの。その内の一つは無事に成功して、今から二つ目の道具を試す事にしてるの」


と、言って簡雍に話したのである。

この話に簡雍は、


「…それって何の話なんですか?」


と、言って劉備の母に尋ねたのである。

これに劉備の母が、


「…実はね、簡雍君…」


と、言って話そうとしたところで劉備が、


「あ、母上、待って下さい。他の人に話すのは今から試す事が成功してからにして下さい。もし失敗したら兄上の言葉が嘘の言葉だと言い触らされるかもしれませんから」


と、言って母が話そうとするのを止めたのであった。

この劉備の言葉に母は少し考えて、


「………そうかしら…?」


と、言って劉備の発言をやんわりと否定したのである。

これに劉備は、


「試してみて成功したら話せば良いだけですから。それに兄上の言葉は多分この村の人全員に向けた物でしょうから…」


と、言って母に自身が話すのを止めた理由を説明したのであった。

これに母も、


「…そういう事なら少しだけ黙っていようかしら…?」


と、言って劉備の言葉に従ったのである。

その時、この親子のやり取りを見ていた簡雍が、


「…なぁ、水を綺麗にする道具ってなんなんだ?それに兄上って玄ちゃんじゃない玄徳の事だよな?…一体何の話をしてんだ…?」


と、言って劉備と母の間に割って入ってきたのであった。

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