空気について
空気というもの
目には見えない
けれども
風として感じることはできる
手に掴もうとすれば
掴めない
けれども
熱を感じたり 涼を感じたり
大陸を抜けて
海を渡って
ときには砂漠から黄砂を乗せて
高原の青い風を乗せて
地球全体を循環する
今ここで
あなたが手にしている空気は
いつかのあなたが触れた空気かもしれないし
未来のあなたが手にする空気かもしれない
あるいは
どこか遠くの 見知らない人が
誰かへの想いをこめて
そっと 手放した空気かもしれない
National Geographic先月号は大気汚染特集でしたので、それ関連で詩を書いてみようかと思っていたら、月が変わっていました。
そして内容も思ってたのと違うものになりましたが、PM2.5の詩を書いても需要は無さげなので、これはこれでいいかなと思う。
空気読めてないような気がしますが、もう、あえて読まないことにしましょう。読むと気疲れしますから。
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最後の一節には、他の方の美しい詩集から表現を借りてきたものが含まれます。そのものではありませんが、念のためここに記しておきます。(記載するのはマナーだと思いますから)