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異世界無双に憧れて  作者: ジン
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テンプレ

まず俺が向かったのはこの町の商業ギルドに向かった。


商業ギルドとは、そのまちの土地、店の営業、魔物の素材などの管理をしており商業に関することはこの商業ギルドが管轄になっている。


商業ギルドの外観は小学校の体育館の大きさの建物で、中には人で賑わっているみたいだ。


俺は受付に向かった。受付には震脚が数人並んでいたのでその後ろに並ぶ。


そしてしばらくしたら俺の番になった。


「いらっしゃいませ、ご用件は何でしょうか?」


眼鏡をかけたテンプレ受付嬢が子供相手にも丁寧に対応してくれた。少し意外だった。


『流石商業ギルドだな』


これが冒険者ギルドだったら粗暴な扱いをされて子供扱いされた挙句、顔面偏差値底辺の低ランク冒険者に絡まれて冒険者登録もろくにできないんだろうな~。



しらないけど


以上異世界冒険者ギルドのテンプレ事情でした。


「あの~・・・・?」


おっと話を進めなくては


「始めまして、僕はルクスと申します。今回この商業ギルドと取引したく来ました」


「はい、どのようなものでしょうか?」


「こういうものなんですけど・・・・」


「・・・・なるほど」


俺の話を聞いて受付嬢は少し考えた様子だった。


「正直子供の話だからと話半分に右から左に受け流そうとしましたが・・・・」


おいこの女今なんつった?


「・・・・こほん、失礼しました。話は分かりました。それでは別室へどうぞ」


心の中で言ったことを口にしてしまうタイプの受付嬢とともに奥の別室に通された。


中には少し豪華な椅子とテーブルが置いてあった。回りに聞かれたくない話をここでするのだろう。


『くへへへへ、今知り合った受付嬢と二人きり・・・・俺はここでなにか間違いが起きてもやぶさかではないでよ』


コンコンっと初老の男性が部屋に入ってきた。


「すまない、待たせたね」


「ちっ」


「え?」


「イエナニモ」


素晴らしい妄想はここら辺にして初老の男性、受付嬢、俺の三人は席に座った。


「初めましてここのギルドマスターをしているギルという。」


「初めましてルクスと申します。」


「・・・・」


「「・・・・」」


「あの、お姉さんの紹介」


「あ、私はここで受付嬢をしているシアっていいます」


この女今まで自己紹介忘れていやがった。


「すまないな、実はこいつはポンコツなんだ・・・」


「あ~あ、あなたのことをPA、WA、HA、RAで訴えよっかな~」


マジか、この世界にパワハラがあるのかよ・・・・


「何をわけのわからないことを言っているんだ・・・・もういい話を進めるぞ」


ギルドマスターが話を進める。


「彼女から聞いたが商品アイデアの提供という話だったが・・・・それはどういうものかな?」


そう、今日は前世の記憶を頼りに商品アイデアを売りに来たのだ。


「具体的には娯楽商品だとか・・・話は受付嬢から聞いているが、話だけだといまいちピンとこなくてな・・・・実際にやって見せてくれないか?」


「わかりました、それではこちらをご覧ください」


手持ちのカバンから8×8の正方形のマス目が描かれた板、64枚のコインのようなものが置かれた。


「これは?」


「これが今日紹介する娯楽商品リバーシです!」


そう!今回持ってきた商品は異世界テンプレ遊具、リバーシを持ってきた。


魔物が農家を襲ったり、街を襲ったりするのが珍しくないこの世界では娯楽文化が栄えていない。

そこに突如現れたリバーシという異世界娯楽遊具、これは絶対売れる!


「そうか・・・・このコイン?には片方には黒でインクで塗られているみたいだな。」


「とりあえず百聞は一見に如かず、やってみましょう」


「そうだな、説明を頼む」


「最初はこうやって真ん中にコインを四つおいて・・・・」


ゲームを進めながら説明していく。1ゲームを終えるころにはギルドマスターは夢中になっていた。


「素晴らしいなこれは!」


ギルドマスターが興奮しながらそう叫ぶ


『計画通り!』


「早速契約をしよう!」


契約に関する内容がずらりと載っている紙を渡され、契約内容を相談した。

相談した結果、リバーシの売り上げの何パーセントかをアイデア料として支払われることになった。


「それでは契約の準備を」


契約書の前でギルドマスターが呪文を唱える。


「契約の神に告げる、我に契約の鎖を与えよコントラクト」


うす暗い光に包まれ、契約が終了した。


「契約魔法の説明はいるかね?」


「大丈夫ですよ僕も使えますから。」


『契約魔法コントラクト』主に商談や奴隷契約をするときに使用する魔法だ。

この魔法は闇魔法で、不遇とされている闇魔法士の数少ない有用な魔法である。商談が終わり、俺は席から立ちあがる。


「ありがとうございました、それでは」


こうして資金源を確保した俺は商業ギルドを後にした。









ルクスが去った後の商業ギルドでは


「しかしこれはすごいな!おれもつい夢中になったよ」


「そうですねこの画期的な遊具を売り出せばこのギルドの資金もとてつもなく潤うでしょう」


「そういえばお前はいつもはどうしようもないポンコツのくせに斬新でよくわからないものに目をつけるな?それでいてすべてギルドの貢献している商品や案件になっている。」


ギルはいつもポンコツな彼女だがこういうところは評価している。その点に関しての能力が高すぎると畏怖を感じている部分もあるくらいだ。


「私はただひたむきに働いているだけですよ?」


その時の彼女の不適で妖艶な笑顔を一瞬見せたが誰一人として気づいていなかった。



























ギルドマスターギル・・・身長180㎝の筋肉質な体系でたまに冒険者と間違われる。


商業ギルド受付嬢シア・・・身長170㎝、バスト90、ウエスト63、ヒップ80です。隠れ巨乳で脱いだらすごいです。


よろしければブックマーク、ポイントよろしくお願いします。


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