表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

1.プロローグ

これはとある男が生前果たせなかった愛すべき妻との『約束』を守るために、現世に帰ってくる物話だ。その男は両親は人間なのに対し、彼はどういうわけか『吸血鬼』としてこの世に生を受けた。

ええっと確か昔話にも残っていたな。


むかしむかし、あるところに1つの国がありました。

その国の王様は実は吸血鬼で、そのことを隠して国を治めていました。

そのため民衆、そして家臣までもが王が吸血鬼であるという事実を知りませんでした。

たった1人を除いては。

その1人とは王様の妻である妃様でした。


王様の政治は多少荒いこともありましたが、国民が安心して暮らせる豊かな国へと発展しました。しかし、その国はとなりの国との争いによって滅んでしまい、王様とその妃様は処刑されました。死んだ後、王様は体から魂が出て天国に行こうとしますが何かに引っ張られて上に飛べません。

上では先に死んだ妃様が呼んでいるのに行けません。

自分の体を引っ張る()()を王様は見ました。見てしまいました。

それは天使のような、そうでないような不思議な()()がいました。

天使のような()()はにっこりと笑って

「あなたは行けないよ。罪からは逃れられないの。」

と言い、地面の底に引き込みました。

王様は為すすべなく地の底の底へと沈んでいきました。

王様は名君としての功績がありましたが認められず、それよりもはるかに重い罪を問われるために地獄に堕ちてしまいました。

〈子供を死なせた罪〉

〈国民を不幸にした罪〉

〈国を滅ぼした罪〉

〈愛すべき妻を助けなかった罪〉

そして〈吸血鬼である罪〉

理不尽な罪もありましたが、その全てが有罪となり、閻魔の屋敷の地下深くの牢屋に何十年、何百年も囚われていました。


君はこの昔話を知っているかい?知ってるならその続きとオチがわかるだろう。

え、知らない?ならよかった。

この昔話の王様こそが、約束を果たせなかった男であり、この話の主人公だ。

そしてこの王様が現世に帰ってくるきっかけを作ったのは魔術が好きな少女だったな。

その時代にしては魔術の才能もあったな。

…まあ、周りに生まれてくる時代を間違えたような奴もいたが。


その王様は吸血鬼のくせに人間らしかったのをよく覚えているよ。

多分、純粋な吸血鬼ではなく変種だったからだろう。

…いや、ある意味彼は人間じゃなかったな。


狂ってると言わざるを得ないほどの『愛』の持ち主だったからな。

私は他にもそんな奴と会ったことあるが、これほど真っ直ぐな奴はいなかったな。

大体歪んだ愛の持ち主だったし。


…話を戻そう。

そんな人間ではない彼がどのようにしてたった1人愛すべき人を守り、約束はどのようなものだったのか。

人の物語としては面白いのだが、個人的にあまりこの話は面白くない話だ。

なぜって?その話をした後に語ってやるよ。


ん、私?確かにこの物語には私は出てくるが、言ってしまったら私の正体が分かってしまうだろう?それは面白くない。予想しておくといい。

答え合わせはしないがね。

初投稿であり、ここからの更新が時間かかります。

ある程度話数を書いてから調整を入れて、そして投稿という形をとっているので。

4月中に投稿出来たら褒めて欲しいです。


でもきちんと完結させるので待っていてくださいね!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ