第1章︰新しい世界
どうもかきくいです。小説は書くの初めてなのでどこが悪いとかアドバイスおねがいします!アドバイスを参考にして皆さんに面白いと思える小説を書いていければなと思っております。感想などよろしくおねがいします!
第1話:日々の日常そして崩壊
その日不思議な夢を見た。なぜだかわからないがどこか安心する、そんな雰囲気の女の人が何か話しかけてくる。それにこたえようとすると……。
「またか……。」
そんなことをつぶやきながらゆっくりと身体を起こす、これでこの夢を見るのは何回目だろうか。そんなくだらないことを考えながら登校の準備をはじめる。
俺の名前は『嘉井 蓮』特に何のとりえもなくごく平凡に日々を過ごしている高校二年生だ、部活には所属しておらず特にこれといってやりたいことや将来の目標があるわけでもない、ただ何となく日々を送っているとてもつまらないやつだ。友達も多いわけではなく周りから見ればボッチに見えるだろう、数少ない友人にはそんなひねくれた考え方をしているせいで友達ができないんだといわれる始末だ。
俺はあまり大人数は好きではない、何故なら人が多いとそれだけ自分とは考え方の違う人が集まるということだ。自分とは考え方の違うつまり価値観の違う人が集まるとそれなりに衝突があったりする、そしてめんどくさい事に巻き込まれたりするのだ。そんなめんどくさいことに巻き込まれるくらいなら一緒にいて安心する数少ない友人とともにいるほうがとても幸せなことだろう。
こんなところがひねくれているのだろうか。
そんなしょうもないことを考えながらいつもの通学路を歩いているとふいに後ろから声をかけられる。
「れ~ん!おはよ♪ 難しい顔してどうしたの?考え事?」
声をかけてきたのは『大熊 遥』。小学校からの付き合いで数少ない友人の一人だ。家が隣同士ということもあり家から結構近い高校に通うことになった俺達は基本毎日一緒に登校している。同じクラスでもあって一緒にいることがとても多い。
「おう。おはよ、いやなんでもない。しょうもないことだ気にすんな」
「朝からそんなボーっとしてあぶないよ、気を付けてよね!」
そういって頬を膨らませ顔を近づかせてくる。
「わかったから離れろ、近いっての」
そういって俺は距離をとる。容姿は整っておりそこら辺の人とは比べ物にならないくらいだ。なので近くに来られると多少ながらドキッとはする。本人に言うと絶対調子にのるのでいわないが。そんなたわいもない会話をしていると手を振りながら2人がこちらに近づいてきた。
「おーい、れんとはるかちゃーん!」
手を振りながら近づいて来るのは『君時 遊』。俺とは真逆のような性格をしていて友達も多い。最初に出会ったのは中学生の時で最初は苦手だったがはなしていくうちにいいやつでいっしょにいても不思議と不愉快な気持ちにはならないため絡むようになった。まあ向こうから話しかけてきてうざいくらい絡んでくることがほとんどだが基本いいやつだ。
「はるちゃん、れんくんおはよ♪」
さわやかな笑顔でそばにきたのは『西南 理紗』。とてもさわやかで遥がかわいい系だとするならば理紗は美人系だ。とても清楚なイメージを受ける。正直タイプで言うならドストライクだ。
「ゆうくんも理紗ちゃんもおはよ♪」
「おう、おはよ。」
「なんだよれん、朝からテンション低いな~ そんなんで1日もつのか?」
そういって肩を組んでくる。
「俺は朝はこんなもんなんだよ、余計なお世話だ。あと重い、離れろ」
組んできた手をほどく。
「つれないな~」
「うっせ」
そんなやり取りをしていると横から理紗が現れる。
「フフッ れんくんとゆうくんは今日もなかがいいですね」
その三人のやり取りを見て遥が入ってくる。
「もー!れんもゆうくんもなかまはずれにしないでよー!」
「別に仲良くしてないし仲間はずれにもしてねーよ、妄想はやめろ」
「そーやってすぐれんは私のこと馬鹿にして!ばかっ!!」
「悪い悪い」
「もー思ってないでしょ!」
「思ってる思ってる、だから機嫌なおせってー」
「ふん!後でケーキおごってもらうからね」
「それはお前が食べたいだけじゃねーか」
「ち、ちがうし!いいから今日の放課後付き合ってよね、わかった?」
「へいへい」
そんなたわいのない会話をしながら四人で高校へ行く道を歩いていく。この時間は特に心地が良い、素に近い状態でいれるためか気を遣わず過ごすことができる。こんな日々が毎日続けばいいのにと柄にもなく思ってしまった。
4人で登校し、それぞれの教室へと向かう。俺と遥は同じクラスなのだがあとの2人とは別のクラスのため玄関につくとそれぞれの教室へとむかう。自分の席へ着くと担任が入って来てHRがはじまる。
俺は真面目に授業を受けてはいるがそこまで成績は良くない、特に英語と数学はとても苦手だ。テストのときはいつも理紗に助けてもらっている。そのおかげで赤点はとったことはないが他の人と比べると点数はかなり低い。まあ国語などは成績がいいので順位は上位のほうには入れている。
理紗は常に成績トップを維持しており順位は二桁になったところは見たことがなかった。成績優秀で見た目も美人その上スポーツまでできる完璧超人だ。俺たちの中でも一番モテるため学校で話しかけるには一苦労することになる。周りにいる取り巻きみたいな人たちがとても多く簡単にはちかよれないようになっているからだ。あそこまでくるともはや憧れなどなくなる。もはや引くレベルにまでなっていた。
遊の場合はいつもふざけてるイメージはあるがあれでも成績は優秀だ。理紗とまではいかないがスポーツも苦手ではないので黙っていればモテるだろう。しかしからみがうざいときなどがあり遊のことを苦手としているものも多いようだ。ルックスも悪くはなく整っている方なのですこしはモテてはいるのだろう。
あ、遥はいうまでもなくバカだ。あそこまでくるとかわいそすぎて同情してしまうため俺からの口からはいけないが、これだけは言っておこう。順位は後ろから数えたほうがぜったいはやい。最近は遥だけには順位を聞かなくなっている。というかあんなにへこんでたらきけないよね……。
放課後になり、帰るためすぐに荷物をまとめて教室から出ようとすると後ろから声をかけられる。
「おーーい! ちょっとまってよーー、帰ろうとするのはやいって」
「おう、どうしたなんか用でもあるのか? ないなら早く帰ってゲームしたいんだが」
俺がそういうと頬膨らませて顔を真っ赤にする。
「もうわすれたの!? 今日の朝約束したじゃん!」
「約束なんてしたっけ?」
「ほんとに忘れてるし、ケーキおごってくれるって言ってたでしょ!!」
「あーーあれのことか」
確かにそんなことも言ってましたね。無理やりさせられたようなさせられたような気しかしないんだけどなぁ。
「やっと思い出した? そういうわけだから今から行こ!」
顔を近付け楽しそうに言ってくる。ちくしょー、かわいいじゃないか。ちょっとだけな。
「わかったわかった、いくから落ち着け。」
「うん!! 売り切れてたら嫌だからはやくいこ!」
「ひっぱるなってこけるから」
そんなやりとりをし、ケーキのおいしいお店へむかう。甘いものはすきなので多少はたのしみにしている。たわいもない会話をしながら10分くらいあるくと目的地へとついた。中へ入ってみるととてもおしゃれでいて落ち着く感じになっていた。一人でもきやすそうな所で今度じっくり本を読みながらコーヒでも飲みたいなとおもう。
二人席のところに座り注文を店員さんにお願いする。ここの店はなるべく出来立てを食べてもらうことを意識しており、注文を頼んでからは少し待たされるがまあおいしいらしいのでよしとしよう。
ケーキを食べ終わりコーヒーなどを飲みながら少し休憩していると急にガラスの割れる音と共に複数の覆面を被った者たちと一人の青年が銃を乱射しながら入ってきた。
「手を挙げろ! 抵抗しようなんて考えるなよ、少しでも動いたり怪しい真似をしたら即殺すからな」
そういいながら天上へ一発打ち込みここにいる人たちへ恐怖を与える。
生きているうちにこんなことなんてあるんだなと考えながらどうしたらこの状況を変えることができるかかんがえてみた。
銃を持った覆面の人が6人おり扉の前2人、俺たちの前に2人と後ろに2人というふうに見張っているような形になっている。そして俺たち人質の前にえらそーに座っているのが青年だ。なんでこんなことをしているんだ? 目的はなんなのか、そしてこの青年は何者なのか、分からないことが多すぎた。ただ普通の強盗などとは違うことだけはなぜかわかる。
幸いにも人質の俺たちは拘束されているわけでもないので聞くこともできるだろう。なるべく相手をおこらせないように下手に出て探ってみるか。
「ちょっとすいません、そちらのお若い方がリーダーさんでしょうか?」
すると前にいたひとりの覆面の男が返答してきた。
「おいお前! それを聞いてどうするつもりだ?」
「いえ、僕達はこのあとどうすればいいのか知りたくて、おしえてはもらえませんか?」
「お前達が助かることなどもうないから諦めてだまれ!」
ということは最初からみんなを殺すつもりだったのか? ホントに助かることはできないのか、そんなことを考えているとリーダーと思わしき青年が口を開いた。
「お前、れんだな?」
「!?!?!?!?!?」
どういう事だ!? なぜ俺の名前を知っている、聞くタイミングなどなかったし、ホントにこの男はなにものなんだ。
「なぜ俺の名前をしっている?」
「ホントにわからないのか?」
何なんだこいつは、ほんとに俺のことをしっているのか? 一体どこで......。
「わからないな、なぜ俺のことをしっているんだ? 誰かからきいたのか?」
俺の言葉を聞いた瞬間、青年はものすごく楽しそうに高らかに笑った。
「アハハは! そうか! わからないか!」
そういい盛大に笑った数秒後妙に真顔になり、普通な感じなのだがなぜだか背筋がこおるような錯覚がした。
「俺からはおしえられんが、自分で考えてたどり着いてみろよ、れん」
そういい立ち去ろうとする青年。
「ちょっとまて! もしたどり着いたらどーなるんだ? ヒントでもおしえてけよ」
「さぁな♪ ただおもしろいことになんじゃねーの? 知らねーけど、まぁがんばれ、じゃなー」
そういい青年が立ち去った瞬間、覆面の男達が急に騒ぎ始めた。
次々に人を殺しはじめ、みんな混乱し外に出ようとしたところを蜂の巣にされている。
俺はとりあえずこの状況から逃げ出すため遥のちかくにいく。
「遥立てるか?」
「うん、なんとか。いったいどーなってるの?」
今にも崩れそうに足をガクガクいわせながらもたちあがり涙目でそんなことをきいてきた。どうやってでも遥だけは守ろう。そう一人で心の中で誓っていると。1人の覆面がこちらにむかってきている。
「ひっ! れん! 大変だよこっちむかってきてるよ!」
「あぁそうだな」
どうする?このままだと銃で身体中穴だらけにされるだけだぞ、こうなったらいちかばちかにかけるしかないか。成功する確率は低いがなにもしないで殺されるよりはマシだ。
「いいか? 今から俺が言うことをよく聞いて指示通りにうごくんだぞ? そうすれば助かる可能性がある」
「わかった、私はどうすればいいの?」
(ごにょごにょごにょ)
耳元で作戦を言うと、遥は心配そうな顔をした。
「ホントにそんなの成功するの? 失敗する可能性高いしれんへの危険がたかすぎるよ!」
「大丈夫、絶対成功させるさ」
これくらいしか思いつかなかったので何もせず死ぬよりはましだろう、2人助かる可能性は低いがやってみるしかないな。
「で、でも……」
「いいから言ったとおりに行動してくれ、いいな?」
「うん、分かった。2人で帰れたら今度はちゃんとデートしようね!」
ちょっと遥さん!? そういうの死亡フラグっていうんでたてないでもらってもいいですかね?
「そういうこと言うな、今ので俺の死亡フラグたっちゃってるからね? まぁ、生き残れたら考えといてやらんでもないな」
「うん! 楽しみにしてるね!」
完全に死亡フラグたっちゃったよ……。
そんなやり取りをしていたらすぐ目の前までやってきた。騒ぎながら銃を構える。
「ウオォォォォォォーーーー!!!!」
銃を構えた瞬間遥が遥が俺の後ろえと隠れる、そしてその時俺は覆面の男のところまで一気に近づき手首をつかむ。銃は近接の戦闘には向いていないためここまでくればこちらの方が有利だ。
先ほど掴んだ手首を真下に下げるのと同時に右ひざを上げ、相手のひじのところにおもいっきりいれる。相手は痛みに耐えられず銃を離した。よし、作戦通りだ。初めてだったがうまくいってよかった、後は銃を拾いその銃を使って窓ガラスをわる。避難通路は確保できた。あとは外に出れば警察が待機しているため保護されるだろう。
「うまくいった! 遥、外まで一気に走るぞ」
「よかった! ほかのやつらが来る前にはやくいこ!」
そう会話を交わし走り出すと死角になっているところから銃口が見える。
(まずい!! このままだと遥がうたれる! くそ!!)
「しねぇぇぇぇぇ!!」
【バンッ!】
「グ八ッ、、、、、、」
「え? れん……?」
腹が熱い、とっさに遥をかばってしまった、腹からは血があふれており止まる気配がない。このままじゃ死んでしまう、はやく止血をしなければ。
だがその前に目の前にいるやつをどうにかしなければ、そんなことを考えていると遥が近づいてくる。
「れん!! 大丈夫!? はやく血を止めないと!」
「俺は大丈夫だから先に行け! 後から俺も行くから」
「やだよ! 一緒にいこ!」
「こんなところで2人いると死ぬ可能性が高い、だからここからは別々だ。後から追うからさきにいけ!」
「ほんとにくる? 死なないでよ?」
「あぁ、分かったから先に行け」
「絶対来てよ! 死なないでね」
そう言い走っていく遥。納得してくれてよかった、ここで時間を食うわけにはいかないからな。相手が遥の方を見ている、そして銃を構えた瞬間相手に近づき頭に銃を撃つ。よし、まずは一人。あと四人はほかの人たちに夢中だ。その間に後ろから首を絞め気を失わせ、隅に運ぶ。そうして最後の一人にし、後ろから不意打ちで銃を撃ち込み生き残っているみんなを解放する。
そうしてみんなが一斉に外へ出ていく。俺も速くここからでなければと思い足を動かそうとするが血が流れすぎうまく身体が動かなくなっていた。最後の一人となり力を振り絞って立ち上がりゆっくりと歩き出す。とりあえず寝たい、しばらくは学校にも行かずにゆっくり過ごそう。
そんなことを考えながら一歩また一歩と少しずつ前へ進む。
すると…………。
【バンッ!】
「え……?」
急に銃声が聞こえたと思うと、のどから大量の血があふれてくる。あ、これヤバイ死ぬやつだ。くそこんなとこで死ぬとか思いもしなかったな。
まぁこんな俺が人助けして死んだなんてちょっとは気分いいかな。そういえばよく小さい頃は死んだらどうなるかなんてことよく考えてたな。どうなるのだろう? やっぱり閻魔様とかにあうのかね? 天国に行ければいいな。
そんなことを考えているうちに血がどんどん出てきており体温が下がってきているので腹のところだけが熱くなんとも気持ち悪い感覚だ。身体の感覚もなくなってきたな、そろそろか。
あぁ、最後くらいあいつらの顔見たかったな。ホント死にたくなんかなかった……。
そんなことをかんがえながら俺は意識を手放した。
なんかちょっと長くなった気もしますがここまで見てくださった方には感謝です!つまんなくて途中でやめた人もつまんないなどの感想をもらえたらうれしいなと思います!なるべくはやめになるべくはやめに次の話をかきたいとおもいます。