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異世界転生~obligations~  作者: たいが~す
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序章 新たなる世界で

はい、たいが~すです。よろしくお願いします。

初投稿の上拙作でございますがどうか平に平にご容赦と温情の程よろしくお願いいたします。皆様にお楽しみ頂ければ幸いです。

では、始まります。



「…嗚呼、しくじったか。」


竜虎組組長の竜也は凶器に貫かれた己を見てそう呟く。


くそっ、まだ俺にはすべきことが山ほどある。それにまだあの人から受け継いだ信念がまだ通せてねぇ…


そう思うがもう既に出血多量で死ぬ直前。しかも毒まで塗られていたのか視界がぼやけるだけでなく体も麻痺している。不自由で動かせぬ体、後少しで絶える灯火。


「組長!しっかりしてくだせぇ!生きてくだせぇ!」


竜虎組の組員はそう叫び生存を願うもそれは通じることはない。


…あの人は、生きて、生きて、生き抜いて、最後に笑ってそうしてから、俺のところに来い!笑って迎えてやる!って豪気に笑いながら亡くなったよな…その約束を守らねぇと…


しかし、竜也は約束を守ろうとしながら守れずに逝ってしまった…




はずだった。


………?なんだ?急に体が軽く…嗚呼そうか俺は死んだのか。


竜也はやけに眩しい日差しに照らされ地面から起き上がる。


ここは…?地獄か?それとも天国なのか?いや、それとも三途の川の手前のような冥界への道筋なのか…?


周囲のことを思案しながらぼんやりと周りを見ようとして


「だ、大丈夫ですか…?」


見知らぬ美少年からおずおずと怪訝そうな声を掛けられる。


「ん?なんだ?お前は誰だ?天使か?鬼か?なんだ?」


と、竜也は美少年が一体何者なのか問う。


「てっ、天使様なんて畏れ多いです!違います!

僕の名前はネロ・ブレーヴァです。鬼?でもありません!」


などと慌てて美少年は竜也の問に否定で答える。続け様に竜也は


「じゃあここは一体どこなんだ?教えてくれ。」


わけもわからずに問う。ネロの方こそわけがわからなそうだ。


「ここは大国アルヴェーダです。大国アルヴェーダの領地であるエルマ地方だったと思います…なんで知らないんですか?そもそもあなたは誰ですか?」


ネロからすれば当たり前のことを知らない竜也の方こそお前は誰なんだ?という状態で矢継ぎ早に質問されたのだ。困惑するのも当然といえば当然なのだろう。


「…俺の名前は竜也という。」


…俺、生きているのか?もしかしていわゆる輪廻転生ってやつなのか?これは……


信じられない状態だった。そもそも竜也は無神論者なのだ。こういうことが有り得ないと思っていたからこそ今を精一杯生きていこうとする強固な信念を持っていたのだ。だが、死んでしまったはずの竜也は現に今生きている。頬を殴れば痛みさえある。だからこそ仏教世界でよく言われる輪廻転生に引っ掛かった、つまるところ俗物であったのではないかと竜也は思案した。


…これは考えても無駄だ。新たに命を貰ったんだ。今ある命をどう生かしていくかであって過去を振り返ってる場合なんかではないな。とりあえず、どういう状況だ?


竜也は確認の意を含めて辺を軽く見回す。そこは草原。まさしく未発達・未開発と言っても差し支えない場所だった。そこで竜也はふと、ある可能性を思い付く。


「ネロ、と言ったな。もしかして魔法やスキルというのはあるか?」


竜也は俺ながら馬鹿馬鹿しいと思いながらネロに聞く。


「えっ?当たり前…ですよね?なんで聞くんですか…?」


とネロは更に不信感を募らせながら竜也に言う。


マジか。まるでゲームやおとぎ話の世界じゃないか。成る程。これがボー助の言ってたイセカイテンセイ、ってやつなのか?アイツではなく俺がするとは不思議なもんだ…


竜也は己のことを鑑みて有り得ないことづくめである現状に半分呆れつつ半分苦笑している。だからこそ再び生を受けた、厳密には蘇ったのだからこそ今度こそ己の信念を貫くために…そう振り返り、信念を再び確認し、より強く確かに決意をした。



見て頂きありがとうございました。まだまだな拙作でございます。その上不定期・未定分量でございますがお付き合い頂ければ幸いです。

ありがとうございました。

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