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04

 今日も朝早くの起床。数時間しか寝てないから、まだ眠い……でも起きないと……。


 起きてからは顔を洗ったり服を着替えたりしてからキッチンに向かった。化粧は嫌いだからしてないよ。もちろん香水とかも。


 キッチンに行くまでに小山----酔って寝ている人----を越えたり毛布を掛け直したりした。


 朝食を作りながら昨日の残りの後片付けなどをしている間に北斗(ホクト)さんが起きてくる時間になった。


 ちなみに他の人達は、いつものよう自然と起きるまで、ほっとく事に。家族の人が迎えに来る時もあるよ。


 だけど起きてこない。迷子になってるのかな!? って、そんなに広くないかぁ〜。やっぱ、まだ寝てる!? とか。


 このまま待っていても良かったのだが今日も仕事みたいなので起こしに行く事に。


 北斗さん達が寝ている部屋まで行き声を掛けたが案の定、返事はなかった。


 少し様子を窺っていたけれど起きている気配もなかったので声を掛けて(フスマ)を開けた。


 布団が、こんもりしている。


 どうやら、まだ寝ているようだ。


 近くまで行くと何とも微笑ましい光景が見えてきた。


 全く同じ姿で寝ている二人。


 そのまま見ていたい気持ちもあったけれど、そろそろ起きてもらうために声を掛けた。



 「朝ですよ〜!? 起きて下さ〜い!?」



 始めは優しく声を掛けていたが全く起きる気配がない。もしかしたら大輔(ダイスケ)さんと同じで低血圧!?


 最終的には布団をめくり揺すりながら起こしていたら先に目覚めたのは星空(ソラ)君だった。


 だけどまだ寝ぼけているみたいだ。


 目をこすりながら起きると知らない場所だったので辺りをキョロキョロしながら見ていた。


 起きた位置で星空君からは私は見えてない。


 だから挨拶をすると、すごくビックリされた。


 恐る恐る私の方を向いたら、すぐに思い出したのか笑顔になって挨拶を返してくれた。


 その後すぐに「ママー!!」と言いながら抱きついてきた。


 可愛くて、このままの状態でいたかったけれど星空君に言って北斗さんを起こしてもらう事に。


 星空君は小さく頷いて私から離れると北斗さんに向かってジャンプをした。


 すると蛙が潰れるような声がした。って聞いた事ないけど……。痛そうだけど大丈夫なんだろうか!? しかも実玲(ミレイ)ちゃんが大輔さんを起こす時と同じだし!? もしや万国共通!?


 だけど北斗さんは起きなかった。


 星空君は、そのまま北斗さんの上に乗って起こしている。


 暫くすると星空君が落ちないように、だかまえたまま起きた北斗さん。


 だけど目は閉じていた。あれ!? もしかして、まだ寝てる!?



 「北斗さーん! 朝ですよー! 起きて下さーい!」



 私の声を聞いた北斗さんは一瞬ビクッとして次にハッとして恐る恐る振り返った。


 目があったので笑顔で挨拶をすると顔が赤くなった。さっき星空君に乗られたのかな!?



 「時間ですが大丈夫ですか? それに良く眠れましたか?」



 「うん! ありがどう! 久々に、めっちゃぐっすり眠れたよ〜」



 「朝御飯は食べられますか?」



 「いただきます!」



 「ます!」



 お父さんの真似をする星空君。可愛いなぁ〜。


 昨夜お風呂に入っていなかったので聞いてみると、いつも朝シャンするとの事。

 そのまま、お風呂場まで案内した。


 途中キッチンを通るので、お風呂から出たら来てもらうために教えた。


 その後、着替えてもらうために大輔さんと実玲ちゃんの服を借りて用意したりしていると大輔さんが起きてきた。


 昨日、寝たのが遅かったけれど実玲ちゃんと調子が良かったら桃花(モモカ)さんも起こして来てもらう事に。


 そうこうしていると北斗さんと星空君が出てきた。


 星空君は実玲ちゃんの服がピッタリだったみたいだけれど北斗さんは大輔さんの服が少し大きかったみたいで何回か折っているみたいだった。


 テーブルに、ご飯に鮭の塩焼きに漬け物に味噌汁などを置いていると二人ともイスに座った。


 そして「いただきます!」をして食べ始めた。


 二人とも無言で食べていたけど笑顔だったので口に合ったみたいだ。良かったぁ〜。


 少しすると大輔さんが実玲ちゃんだけ起こして連れてきた。



 「(ウミ)ー! 桃花は、もう少し寝かせとくわー!」



 返事をして実玲ちゃんにも挨拶をすると返事が返ってこなかった。あれ!?


 実玲ちゃんを見てみると、どうやらテーブルで朝食を食べている星空君達が気になるようだ。


 昨日の事を話すと思い出したのか笑顔で星空君の前のイスに座った。


 そして何やら星空君に話しかけていた。


 大輔さんはというと何かを見極めるように北斗さんを見ていた。


 ----いや睨んでいた。


 しかも何故か北斗さんも負けじと睨んでいた。


 だけど、それもいつもの事と思って気にする事なく大輔さん達の朝食を取りに行った。誰にでも、こんな感じだからね!? 大輔さんは。


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