石より重いから
私は、通学路が長い事にいつもイライラしていた。
なぜって、ファイアとコトの邪魔する時間が増えるから。
「やーい!!」
ああ、今日もまた来た。何度追い払おうと、やっぱりついてくる。
正直、邪魔だ―――
「今日はこれもってー!!」
と、リュックを出してきた。中学の荷物とは、とても重たいものなのが普通と言って、その通りと言われるくらい重たい。そもそも運動能力が皆無に等しい私に、そんなの持てるわけない。
だからこそ、嫌がらせをしてくるのだが。
「やだ」
「2文字は無いよー(笑)」
「じゃあ、絶対嫌」
「そうじゃなくてー…」
「じゃあ何?同じ学校に通っていたのなら、運動能力・・」
「何、じゃなくて、その根性を…」
「4年前も同じ事を言っていたので、信用なりません」
「まあ固い事言わず・・・」
「だれかー、この人が仕事を押し付けて来まーす、助けてー」
「わああああああああああああああ」
「だって本当にそうじゃん、他にたとえはないよ」
「無くていいから~、おねがいみのがして~(くねくね)」
「いや」
そのとき、神が舞い降りた。
「何ですか?」
「あ~、この人達が…」
「な、何でも…」
「じゃあ何?今まで人に宿題押し付けたり、人を階段から突き落とすのは、何だったの?」
「え…ええと…」
「だそうです。」
「分かりました。そこの人達!!」
「「はい!?」」
「人を怪我させたり、勉強を押し付けたりするのは、駄目な事ですよね!?」
「「は…はい…」」
「なら、これからはこんなことしない!!あ、あなた、携帯持ってる?」
「持ってます」
「なら、アドレス交換しましょ♪」
「はーい」
これで、2,3日平和になった。
2,3日だけ。