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一面が毒々しい紫に彩られた広い高原。
「ここが、メモリアル……」
「そうだ。とりあえず、ダズル地方の都市、サンエアに行くぞ」
しばらく歩いた。
雑草以外何もなかった。
「……雑草という名の草はない」
少女がぼそっと呟く。
「えっ?」
反射的に問い返す。
少女はぷいと横を向き、「なんでもない」といった。
マナ曰く、この先にある巨木『トランスファー』まで歩くらしい。
その巨木からは様々な場所へワープすることができる、ということだ。
その会話から数十分後、モンスターが現れた。