表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/18

村ギルドと冒険者登録

やっぱり、旅と言ったら冒険者!

 俺は、母さんが死んでからどう生活しようか迷っていた。


『しかし、この生活に慣れてしまった……』


 狼の姿で、自由に駆け回り。動物を捕らえ、生きてきた。人間だったころももちろん覚えていて、かけがえのない人生だった。

 せっかく生き返ったんだ。自由なことをしよう。そう決めた。


『そうとなれば、この森の外へ出よう』


 森の外にへは出ていない。出る必要が無かったからだ。

 俺は、好奇心を胸の奥で感じながら走った。


『外だっ!』


 森の外へ出て、辺りを見回した。すると、人が住んでそうな村を見つけた。


「あそこへ行ってみよう」


 俺は、人の姿になり歩いた。

 人の姿になれるのは、変化の術だ。何だか忍者が使いそうな気がする名前だが、スキル。この世界にはスキルと言われる能力がある。まあ、いろいろ有るんだよね…。この変化の術は、俺ら一部の魔物しか使えないという。魔物しか使えないとあって、人間は使えない。この術を使って、人間社会に紛れている魔物もいる。まあ、人間を食うしか考えていないやつらばっかだけど…。


「なあ、おじさん」

「ん?…どうした坊主?」


 俺は、近くで畑を耕している四十代ぐらいの男性に話しかけた。


「この近くの町ってどこ?」

「ん? ああ。この近くなら、ノーラだな。町と言うか国だ。最近出来たばかりの小国でな。まだ、あんまり国民が少ないんだ。ここはノーラ小国の片隅だけどな」


 おじさんは、わっはははと笑いながら答えた。

 なんでこんな辺境の地に住んでたんだ?母さん。そういや、あっちの母さん大丈夫かな?まだ泣いてなきゃいいけど…。


「おじさん、地図貰える?」

「ああ、いいぞ! なんなら、ギルドカードいるか? 俺はこの村でギルド長やってんだ。金は要らんぞ! ただし時間は必要だけどな!」


 おじさんは、再び笑いながら答えた。何と言うか、おおらかなおじさんだよなぁ。


「うん。冒険者がいいな」

「オーケー。じゃあ、こっちだ」


 おじさんはそう言うと案内し始めた。村には結構、住民が居り栄えていた。冒険者らしき人もちらほらいる。

 すると、おじさんは他の建物より二倍ぐらいの建物の前で止まった。


「ここだぞ」


 俺とおじさんは中に入った。すると思ったよりちょっと狭かった。

 俺が周りを見ていると、おじさんはカウンターの傍にいた。


「こっちだ。坊主!」


 トテトテと小走りしておじさんの下へ向かった。

 するとカウンターのお姉さんが何やらほんわか和んでいるが、何で和んでいるか解らない。


「こいつだ。料金は無料だからな。ギルドカードの作成をしてやれ」

「はい。ギルド長」


 ギルド員はこのお姉さんと、もう一人のお兄さん? だけらしい。二人ともカウンターに立っている。


「こんにちは。ギルドへようこそ。ギルドカードの作成ですね」

「はい。冒険者登録をしに来ました」

「解りました。冒険者登録ですね。少々お待ちください」

「はいっ」


 お姉さんは、棚の下の方を探り取り出したものを持ってきた。


「これが、ギルドカードの冒険者用です。血をこのカードに垂らして下さい」

「ええっ? 血ですか?…痛くないのですか?」

「…少々痛いです……」

「ううっ。我慢します」


 お姉さんは、ふふっと笑いながら細い針を出してきた。…なぜ、笑ってるんだろう?

 俺は、その針でプスッと自分の指を刺した。少々よりずっと痛いが、コンクリートの上でこけて擦り剥いた時より痛くない。


「つっ。……終わりました」

「では、明日の昼過ぎに取りに来てください。その時にはもう出来てます」

「わかりました。ありがとう! お姉さん。おじさんにも宜しく!」

「はいっ!」


 俺は、走りながらお礼を言って帰った。


主人公の見た目年齢は、十歳にも至ってないです。人間の姿の場合ですけど…。因みに、狼姿の時は中型犬程度です。小さいかな?ぐらいです。毛並みは、銀色。瞳の色は青。なので、人間時は銀髪青眼です。自分の容姿がどんななのかを解っていません。

あと、痛さの基準は前世で怪我をした時のと比べているようです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ