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たからさがし日記

作者: コウ

ぼくはおかあさんに聞きました。


「ねぇお母さんのたからものってなあに?」



するとおかあさんは、



「全部たからものよ、もちろんあなたも おかあさんのたからもの。」




ぼくはよくわかりませんでした。


ぼくにはたからものがなにもなかったからです。




ぼくはおかあさんにお願いをしました。




「ぼくもたからものがほしい。」




すると、おかあさんは


「じゃあちょっとまってて。」



と、お庭の方へ行き10分ぐらいしたらもどってきました。




「たからさがしスタート、お庭のどこかにたからものを埋めたから夕方になるまでにさがしてね。」



とおかあさんはいいました。




ぼくはいつも砂場で穴ほりをしてたからそんなのかんたんだ、と思いました。






一生懸命さがしました。




だけどほってもほっても何もうまっていません。




ぼくはあきらめかけて横になり、空をながめました。


すると、太陽がまぶしくて目のまえがまっしろになりました。




ぼくはまたがんばっていろいろな所に穴をほりました。


だけどやっぱりなにも見つかりませんでした。




もう夕方になってしまい、おかあさんが 「おわり~」 といいました。



ぼくは、くやしくなって泣いてしまいました。


ほった意味がなかったからです。




「夕日をみてごらん、きれいでしょ。」 




と、おかあさんはいいました。


きれいだけどぼくの涙はとまりませんでした。




するとおかあさんはぼくのほった穴に花をうめていきました。



おかあさんはうれしそうです。


お庭がとてもきれいなお花畑になりました。





「ぼくのなみだでお花に水をあげようかな。」


と、おかあさんが笑いながらいいました。




おかあさんが喜んでいるのを見て


ぼくの涙はとまりました。






ぼくはどろだらけになった服や体をながめました。



いつも着ているTシャツが少しかっこよくみえました。

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