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三年間
三年前、あんたは私をふった
踏みにじったといっても良い
あれから三年たって私はあんたのことを割りきった
吹っ切ったといっても良い
それから私は新たに恋をした
ただ激しかっただけのあんたのとは違う。穏やかなものもあって、激しいのもあって、苦しいのも幸せなのも醜いのも全てある想いだ
だけどあんたはそんな私に言った
「なんで俺のことを好きじゃないんだ」
って
三年前にふったくせに今さら偉そうなことを言うのか
ムカついたのであんたの目の前であいつにキスしてやった
絶望に染まるあんたの顔が心地よくて
顔を真っ赤にするあいつが愛しくて
私はとても満足だった
三年前私はあんたにふられた
三年後私はあんたをふってやった
ざまぁみろ!