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お前・・・それは(;一_一)



恋に溺れた人間は例外はあるもののすべからく盲目であるという。


目の前にいる男もまた、とある一人の女性に恋をしていてその女性のどこが素晴らしいか。今日どんなことをしていたかを熱烈に親友の一人に語っている最中だった。


「それでなそれでな!あの時子犬を抱き上げた時の姿なんてもう天使以外の何物でもなかったんだ!」


「あーそうかいそうかい。そりゃよかったな」


「眼福以外の何物でもなかったよ!できることなら写真か何かに収めたかったけど流石に犯罪はいけないと思って自重した」


「当たり前だ馬鹿」


「あー、にしてもあの子犬いいなぁ。彼女優しいから家に連れて帰ったらそのまま体中洗ってもらって、温めたミルクとか飲んでさ。全身をブラッシングしてもらったりとかするんだぜ?そのままあの柔らかそうな膝で丸まったりとかして・・・くー!羨ましい!!」



「その話もうそれで三回目だよ。いい加減にしろよ。同じ話ばっかりで正直飽きるんだよ。それにしてもあれだな、まるで見て来たようにその後の子犬との様子を口にできるお前がすげーよ。妄想もいい加減にしとけよ」


「何言っているんだ、見て来たんだから当たり前じゃないか」


「人はそれを覗きという。お巡さーん!ここにストーカーがいまーす!」



恋する人はすべからく盲目というが、限度というものがある。


巡回をしていた警察の人を呼びとめながら、親友はなんでこんな男の友達なんてやってるんだろうと深いため息をついた。



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