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俺の!

彼女はとにかく厄介な存在だった。


会う前は誰もが彼女のことを軽んじるのにたった一度でも会えばすべての生き物がひれ伏した。


男は彼女に魅せられた。


女は彼女を崇拝した。


獣は足元にその身を投げ出して糧とされることを至上とした。


何もしなくても彼女は輝いていた。


誰もが称賛するほど美しい容姿をしていた。(だけど世界には彼女より美しい人などいくらでもいた)


ひとたび学会に出れば多くの人に称賛される頭脳があった。(秀才ではあったがけして天才ではなかった)


志井になどなかなか存在しない人であった。


だが何よりもその魂が。


その心こそが、輝いていたのだ。


さて、そんな彼女のどこが厄介だって?


決まっているだろ、全部が全部厄介きわまりないだろうが。


彼女の美しさを称賛する人は俺一人で十分。


彼女のいいところは俺だけが知っていればいい。


そんな俺は彼女の彼氏。


そのおかげで周りからの嫉妬の視線の痛いこと痛いこと。


その視線にダメージがあるとしたら俺なんて一瞬で灰になるレベル。


だけどまぁ、ただの視線にダメージがあるわけもなし。


誰もかれもが夢中な愛しい彼女。


そんな彼女をただ今俺が独占中!


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