第一章 事件発生!
数時間前まで一緒に話していた杉本典男がなんと!無残な姿で発見された!!
部屋で二人はゆっくりしていると部屋の電話が鳴った。
ぷるる、ぷるる、ぷるる
幸助が腕時計を見ると17時を過ぎていた。
がちゃっ
「はい?どちらさま?」
「あっ幸子さん?私、智子です。これからお風呂に行こうと思うんですがいかがですか?」
「あなた、智子さんがお風呂どうって誘ってくれたわよ、行く?」
幸子が電話のマイク部分をふさぎ幸助に問いかけた。
「そうだな宴会までまだ時間もあるし行こうか」
「私達も一緒に行きます」
「分かりました、私達はすでに準備できてますので外で待ってますね」
と幸子が言うと『ガチャ』と智子が電話を切った。
「準備するか」
幸助の準備が終わり数分後、部屋を出えるとすでに智子達が部屋の前で待っていた。
「ごめんなさい待たせましたか?」
「いえ大丈夫です。それより同級生も誘ってるんですけどよろしいですか?」
「あっ、構わないですよ」
幸助達と智子を含めた同級生一向はエレベーターで10階に向う。
「じゃ30分後にここで会いましょう」
「わかった」
―お風呂場―
典男と幸助達は風呂場で服を脱いで大浴場に入った
がらがらがら
引き戸を開け大浴場に入ると、そこにい居たのは杉本、中本、中野が一緒にお風呂に漬かっていた。
「先ほどはどうも」
典男に幸助が話しかけ隣に漬かる、典男の右側には中野、中本も居た。
「幸助さんあなたはなぜ、私立探偵になろうと思ったんですか?」
風呂に漬かると典男が質問してきた。
「実は昔、警視庁捜査一課で刑事をしていたんです、私。で、ある事件がきっかけで刑事を辞めたんです」
「そうですか、私は東京で普通のサラリーマンをしています」
「これはいい景色だ!幸子のやつ今頃驚いてるだろうな、ここに決めて良かった」
「ここの景色を今見ると昔、妻を連れて来て良かったと喜んでいます」
「奥さん、亡くなられたんですか?」
「明海は活発で凄く優しい妻でした、ですが・・・自殺してしまったんです」
「そうですか・・・悲しんでいるのに失礼なことを聞いて申しわけないです」
「構いません、亡くなった妻は実は、智子と大親友だったんですよ」
「えっ?そうなんですか!?」
「智ちゃん葬儀の時凄く泣いてたからな、二人はいつも一緒だったし」
と中野の隣に座っていた中本が話した。
「さて幸助さん、私は風呂を先に出ますがゆっくりどうぞ」
「じゃ俺も出ますよ」
「もう少し温もられなくても良いんですか?」
「はい俺は女性のように長風呂はしないんです」
と笑いながら幸助は言った。
「まぁ確かにそうですね」
すると中本達も出てきて、4人で着替えを済ませると、自動販売機で典男がジュースを買っていたのを見た。
「あれビールは飲まれないんですか?」
「えぇそうですよ」
男湯の入り口から出ると女湯の入り口で幸子2人の女性と話している姿を見てそばまで寄った。
「あなた、遅かったじゃない」
「すまない典男さん達と話していると少し遅くなってしまった」
「あらそうなの?」
するとエレベーター乗り場横の関係者以外立ち入り禁止と書かれた扉から事務員が出てきた。
「あの失礼ですがバス旅行で起こしになった山上様、杉本様、中野様、中本様でいらっしゃいますか?」
「はいそうでうが」
幸助が答えた。
「お部屋にお電話してもお出になられなかったのでここに来て見ました。お食事のご用意が宴会場で住んで いますので5階、宴会場ホールにお越しください」
「分かりました」
事務員が食事の準備が出来て居る事を告げると乗り場横の扉から下へどうやら降りていったようだ。
「じゃぁついでだから7人で宴会場に向いましょ?」
幸助がふと自動販売機の上にある時計を確認すると19時30分を回っていた。
5階に降りると会場入り口でスタッフが立っていた。
「山上様と杉本様、それからそちらは中野様、中本様ですね、こちらへどうぞ」
宴会場のスタッフに案内され4人は席に着くと、すでに料理が配置されていた。
「これなんて料理かしらね?」
幸子がワクワクしながら言った。
「お待たせいたしました、生ビールとジュースで御座います」
「じゃぁビールも来たことだし今日も1日御疲れさま!かんぱぁい!」
「かんぱーーーい!!」
ゴクゴクと3人はビール、杉本はジュースを同時にを口にした。
「うん疲れた後のビールは最高!」
「ふふふっ幸助さんって面白い人ですね」
と智子が幸子の耳元で言った。
「こう見えても私立探偵ですよ?」
「さて私は部屋に戻って休みますね」
「あら典男さんもう戻るの?」
「あぁ疲れたみたいで、じゃぁ皆さんごゆっくりどうぞ」
典男は立ち上がり宴会場の入り口に行き、スリッパをはくと消えていった、それを智子が見届けていた。
ジーー
「ん?」
「どうしたの?あなた」
「いや誰かに、にらまれるような視線がして」
「きっと飲みすぎで気にしすぎてるのよ」
(いや、確かにどこからか分からないが強い視線で俺をにらみつけるような気配を感じた、今のはいった い・・・)
それから数時間後、それでは皆様お疲れ様でした!と、司会者が宴会の終わりを告げ、幸助が時間を確認すると22時を過ぎていた。
「あっいっけなぁーい!典男さん部屋の鍵持って言ったんだ」
宴会場の入り口付近で智子が部屋の鍵がないことに気づいた。
「じゃ1階のロビーに皆で行って智子さんの部屋の合い鍵借りに行きますか?」
とエレベーターの中で会話しながら1階のロビーに向かい事務員に智子の部屋の鍵が無いことを伝え一緒に部屋まできてくれることとなった。
ピーーンポーン
1階に着くと受付に人が立っていた。
「すみません、7階9号室の鍵を先に部屋に戻った人が持ってるのですが」
「分かりました、それではご一緒に向かいます」
7階、9号室に着き鍵を開けると音が鳴った、どうやらオートロックが解除されたようだ。
ぴぴ ガチャ
「典男さん居ないの?あっ」
智子が先に部屋に入り典男を発見したようだ。
「典男さんたらこんなところで寝てると風邪引くわよ?ねぇ典男さん?」
典男の体を揺するとバタン!と大きな音と共に倒れた。
「・・・ッ!!キャーーーー!」
「どうした!」
すかさず幸助が智子の元に走って行った。
「典男さんが!典男さんが!」
「うっ!これはひどい・・・」
口から泡を吹いて変り果てている典男が横たわっていた。
「おい!今すぐ警察に連絡しろ!」
「はっはい!」
幸助が事務員に告げると事務員は慌ててエレベーターに向った。
「幸子、智子さんを俺達の部屋に移動させろ」
「えぇわかったわ」
智子を幸子が幸助達の部屋に連れて行った。
「すっすみません、警察に連絡したんですが今外が大雨で道路がふさがってしまった用で、こ来れるが2.3 日掛かると行ってました」
数分後、事務員が戻り警察が来れない事を幸助に告げた、ふと廊下の窓を見ると確かに大雨が降っていた。
「そうですか、ありがとうございます」
(くそっ警察が来るまで2.3日掛かるだと!、こうなれば俺の手で犯人を捕まえて次の事件に繋がらないよ うにしないと・・・)
次回作は幸助がいよいよ調査にでます!
色々走り回っています!