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ホテル密室殺人事件 ―プロローグ―

※この小説はフィクションです

 登場人物・団体は実在しません


主人公   山上 幸助(ヤマガミコウスケ)

 

主人公の妻 山上 幸子(ヤマガミサチコ)


杉本典男(すぎもと のりお)年齢42歳、幸助と同い年で、森中智子との再婚相手でもある。性格は至って大人しい。


森中智子(もりなか ともこ)年齢38歳、典男の再婚相手で知り会った場所は同じ職場らしい。


中本達也(なかもと たつや)年齢38歳、知美の小学校時代からの友人である。性格は少し怒りっぽいところがある。


水梨美香(みずなし みか) 年齢38歳、彼女も同じく知美の大親友である。性格はちょっと気性が荒い。


俺の名前は山上幸助、年齢42ウエスト83・・・と、ちょっとぽっちゃりの私立探偵である。


前の仕事は警視庁捜査一課で刑事をしていたが・・・とある事件をきっかけに刑事を辞職した。


今回は、二泊三日のバス旅行で大阪へ訪れた。


長年付き添ってくれている幸子と結婚記念日の旅行に来たのである。


そして幸助たちは集合場所に着いた。


「おやあなたは山上幸助さんですか?」


すると一人の男性が背後から声を掛けてきた。


「はいそうですが?」


「私、杉本典男(すぎもと のりお)と言います。あなたの事件解決はテレビで拝見させてもらってます」


「それはどうもありがとうございます」


「あっとじゃ名刺を渡しておきます。なにかあればいつでもどうぞ」


と言い幸助は典男に名刺を渡した。


「ところでお隣の女性の方は?」


ふと目をやるとずっと幸助をにらみつけていた。


「彼女は私の再婚相手なんです。実は、来週の土曜日に結婚する事になったんですよ」


「おお!そうなんですかおめでとうございます!」


ぱちぱちぱちと2人は拍手した。


「ほら隠れてないで挨拶しなさい」


「は・・始めまして。森中智子(もりなか ともこ)と言います」


「彼女、人見知りなんですよ」


典男が笑いながら言った。


智子がじっと典男の顔をキツイ目で見ていた。


「おい典男と智子じゃないか?」


すると典男と智子の後ろから声がした。


「中本達也(なかもと たつや)じゃないか!」


「あらたっくん?懐かしいじゃない」


「あの、そちらは?」


と幸助が質問すると典男が答えた。


「あっご紹介します。小学生時代からの友人で中本達也です。たっくんこちらは探偵の・・・」


「あなたがあの有名な名探偵の山上幸助さんですね!」


達也は嬉しそうにほほえんでいた。


「あらあなた・・・確かみっちゃん?」


ふと智子が横を見ると女性が立っていた。


「そうよ私は、水梨美香(みずなし みか)よ」


「なんだなんだ」


すると美香の後ろに居たもう一人男性が現れた。


「おい、お前まーくんか?」


「あっ?誰だよあんた」


「ほら、小学校からの友人の杉本典男だよ。中野正志(なかの まさし)だろ?」


「そうだよ」


「何々?みんなしてどうしたのよ?」


「いや連絡を取り合ってたこいつらと『大阪に旅行に行こう』とって話しになってな」


とぽりぽりと顔をかきながら達也が言った。


「それなら誘ってくれればよかったじゃい!」


「まぁまぁ怒るなって、いいじゃないか今日こうやって会えたんだから」


笑いながら達也が言った。


「皆さんよろしいですか?時間になったので出発しまぁす!」


と旗を持ったバスガイドが言うとぞろぞろと約35名は居るだろうか団体がバスに乗り始めた。


バスに揺られること3時間、ようやく大阪に到着しホテル付近に差し掛かった。


「おっこれが今日泊まるホテルか?」


大きなバスの窓から幸助が指を差す。


「えぇそうよ今地図で確認したわ」


「わぁ凄い!私達どこの階に泊まるのかしら!」


と幸子がバスの窓から上を見上げ驚きながら言った。


「うーーーんやっとホテルに着いたわ!」


バスを降りると智子が大きく背伸びをした。


「皆様集まりましたか?それではロビーに向かいます!」


ガイドは目印用の旗を持ち団体をロビーに案内し、ロビーに着くとガイドが人数確認を始めたようだ。


ロビーに着くと大きなカウンターがあり、右手には階段、そして左の奥側にはエレベーターが二機あった。


「わぁ!広いしでかくて凄い!」


「幸子ここに来て良かったな」


幸子が幸助の腕に抱きつきながら言った。


「それでは受付を済ませますのでしばらく待機していて下さい。お手洗いは右手の奥に御座います」


ガイドがトイレの場所を説明すると数名がトイレに向かったようだ。


「山上さんとお部屋が近ければ良いですね」


美羽がニコニコしながら言った。


「あのぉ?」


ガイドが幸助の肩を叩き名簿を見ながら尋ねた。


「山上 幸助様でいらっしゃいますか?」


「はいそうですが、何でしょう?」


「お部屋の鍵で御座います、お部屋は7階の9号室で御座います。えっと・・・そちらは」


ガイドは手に持っている名簿を指で刺しながら名前を確認しているようだ。


「杉本様ですね?」


「はいそうです」


「お部屋は7階の10号室で御座います。ごゆっくりお寛ぎください」


杉本たちと同級生にも鍵が渡されたようだった。


「あら嬉しい!山上さんとお部屋が真向かいだなんて、今日は運があるわね」


鍵を渡された幸助達一行はエレベーターに乗り、7階に着くと少し大きな廊下といくつかの客間があった。


「あら中本さんのお部屋はどこ?」


「えっと・・・同じ階の5号室だな。おおここだここだ」


「じゃあた後で宴会場で会おう」


中本は一人で部屋に入っていった。


そして6人は中本と別れ客間を何部屋か進みながら中野は鍵の部屋番号を確認しながら歩いていた。


「9号室・・・おっここだな美香、俺達はこの部屋だ」


「えぇわかったわ」


「あらあなた達もしかして付き合ってるの?」


すると知美が二人部屋に入っていくので中野に質問した。


「もう付き合って3年になるよ」


「知らなかったわぁー」


「じゃまた後で会おうな」


二人は手を振って中に入った。


そして幸助達4人も番号を確認しながら歩いていた。


「おっ俺達の部屋はここみたいだな。廊下の一番端っこか」


「あらいいじゃない私端っこ好きよ?」


「・・・」


と幸助は少しぶすっと怒ったような顔で幸子を見ていた。


「じゃ後で露天風呂に行きませんか?」


とにこにこした笑顔で智子が言った。


「いいですねじゃまた後で」


と幸子が言うと二人は部屋に入って行った。


そして二人はかばんを置きくつろいでいると幸子が部屋のカーテンを開けた。


ばっさぁー


「わぁ凄い!あなたみて、凄い景色よ!」


「おおこれはいい景色だなぁ!!」

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