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027⚫️芸術は爆発だ

「生まれながらの名画家」など存在しない。

私たちが美術館で目にする名画の数々は、天賦の才だけではなく、

暗闇の中での試行錯誤と、孤独な反復の果てに生まれたものだ。


光の画家モネは、最初から称賛されたわけではない。

『印象・日の出』は酷評され、「印象派」という名も嘲笑から始まった。

それでも彼は、移ろう光を追い続け、生涯で二千点以上を描いた。


ゴッホはさらに過酷だった。

画家としての活動はわずか十年、生前に売れた絵は一枚だけ。

それでも彼は、飢えと病に耐えながら、

魂を削るようにカンヴァスへ向かい続けた。


彼らは最初から名画家だったのではない。

理解されず、拒絶されても、

自分の表現を信じて描き続けた者だけが、後に名画家と呼ばれるのだ。


芸術は爆発である。

それがいつ起きるかは誰にも分からない。

だが、どの画家もその人生において、自分の中で確かに爆発している。

わたしたちの人生もまた、

人知れず爆発し、見えない花々を大空に描いている。


太古の森で倒れた大樹の轟音を、誰も知らなくても、

大樹にとって、それはどうでもよかったのだ。

それは低木でも、草一本でも変わらない。


第4部 015●枝葉末節 https://ncode.syosetu.com/n5310mb/14/ 参照

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