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天罰

本日は、彼女が街に行きたいとのことで、久方ぶりに街を訪れていた。

外に出るのは仕事の時だけで、その他は屋敷で充分に事足りてたからこんなにゆっくり街を眺めるのは10年ぶりと言ったところか。

見ない間に街は随分と変わったようで初めて見るものが多くあった。


しばらく街を歩いていると彼女はめぼしい商品を見つけたようで行って参りますと。

瞳を輝かせた。


楽しそうな彼女を見ていると自然と頬が綻ぶのを感じた。

彼女が好きなお菓子でも買ってこようと店から離れる。

すると後ろから勢いよく人がぶつかってきた。


「あぁ、悪い、、、、?」

強めに腰を殴打したからか違和感を覚える。

目をやると、腰にはナイフが刺さっており、じんわりと衣服を赤く染めていった。

ナイフをつたい、一つ、また一つと鮮血が滴り落ちてきて刺されたのだと理解した。


状況を把握した俺は、手早く彼女を取り押さえ深く被っているフードをおろす。

すると、以前仕事の若い夫婦の写真に映っていた女性の姿があった。

「、、、お前は!」

俺が言葉を続ける前に彼女が口を開く

「お前が悪いんだ!!!そしてあの男も!!私の大切なお姉ちゃんを奪ったから!!」

彼女は刺したことにより興奮が強くなっているのか大声をだす。

しかし仕事柄目立つのは避けたい。

力を振り絞って人が少ない路地へと向かう。


「、、、すまない」


気づけば謝罪の言葉が出ていた。

女は動揺した様子を見せたが、怒り任せにナイフを抜きもう一度刺す。

腰動脈を刺されたようで辺りはみるみる赤く染まっていく。

もう女を取り押さえるだけの力が残っていない。

「、、す、まな、か、、た、、、、」

「なんで?なんでなんでなんでなんでお前がそんな顔を!!」

女が何か叫んでいたところで俺は意識を失った。







「いいお買い物ができたわ!これでリュース様にハンカチを!!」

そう思ってリュース様のいる場所へ向かう。

が、姿が見えない。

10分、30分1時間と時計はどんどんと進んでいく。

流石に何かあったのではないかと思い街を探し始める。

「行き違いにならないといいのだけど、、、、、?」

街はやけに騒がしく、住民が興奮気味に1ヶ所へ目を向けている。

街の人に何があったのか尋ねてみると。

男が刺された。とのことだった。

「そんな恐しいことが、、」

「犯人は捕まったらしいが、ここは危険が多い。お嬢さんも早くうちへ帰りなさい」

老人が親切にそう忠告をしてくれる。

「ありがとうございます。探し人を見つけたらすぐに帰ります。」

私はそう言ってリュース様を探した。

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