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たちの悪い仕事をしたせいか。その日はなかなか寝つくことができなかった。


「.....もう朝か」

気づけば当たりは明るくなっていて、カーテンの隙間から白い光が漏れている。

気だるい身体を起こて、軽く伸びをした。


昨日遊べなかった分今日は弟と一緒に過ごしてあげよう。

昨日いくことができなかった温室に行くのも良い。

そう思い立ち、弟の部屋へ向かい戸を叩く。


「...いないのか?」


いつもはすぐ返事を返してくれるのに、今日は静まり返っている。


寝てるのか?いや、いつもはもう身支度を整えている時間だ。

なんだか胸騒ぎがして、強めに戸を引いた。


「おい、ユウ。いないのか?」


弟の名を呼びながら視点を部屋の隅々へ移す。

しかし、返事は一向に帰ってこなかった。


悪戯好きの弟のことだ。上の方に隠れて脅かそうとしているのかもしれない。

そう思い、視点を上に向ける。


だが、上ばかり見ていたせいで足元の荷物に気づかず、つまずいてしまう。


転ぶことはなかったが、妙に柔らかいそれに違和感を覚える。  


「ユ、、、、ウ?」


頭より先に口が動いた。

口に出して後悔した。

仮にもそんなことはあるはずないのだから。

「なぁ、違うよな、、、?」


恐る恐るその荷物を手にとる。


プレゼントのように包まれた袋は俺の手に抱かれるとガクンと項垂れる。


それはひどく冷たかったのを覚えている。


紐を解き慎重に生地を下ろす。


「ユ、、、ウ?ユウ、ユウ!ユウ!ユウ!!!!」


そこには目を開けたまま静かに横たわる弟の姿があった。


何度呼びかけても返事を返すことはない。


「ゆう!ゆうゆうゆう!!!誰か助けてくれ!!!」


俺の騒ぎを聞きつけた使用人が次々と集まってくる。

そして、俺の腕の中にあるものを見るなり青ざめていった。

使用人の何人かは応急処置のためにこの場に残り、その他の使用人は医師を呼びにいく。

自分が発しているであろう奇声も、医師が頭を下げる動作も全て夢のようで、俺はただ力なく傍観していた。


気づけば俺は花が咲き乱れる温室のそばに行き、弟を埋葬していた。


埋葬した時の記憶も定かではなかったが、素手で土掘りをしたせいか自分の手から血が滲み、微かな痛みを感じた。

そしてその痛みが自分の意識をかろうじて保っていた。


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