表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/17

モンスター登場

「大変だ〜、村がモンスターに襲われただ〜〜〜!!!」



モンスター?

そんなものまでいるの?と思ったけれど、どうやらいるらしい。



ファイヤボルなんてアグレッシプな魔法が存在する世界だし、

それくらいあるだろう。



「じゃあ、ちょっと僕、助けに行ってくるよ」



緊張感もなく、助けを求めてきた人についていこうとする僕を、

お父さんとお母さんが止める。



「ノエル、何を言っているのか分かってるのか? 戦士であるお父さんに任せなさい」



「そうよ、それから魔法使いのお母さんも忘れないでね」



ああそうか、お父さんは戦士だったんだ、と今更ながら思ったけれども、

厨二病を患ってしまった僕は、編み出した技を試したくてうずうずしているじゃないか。



「それなら僕も連れて行ってください。 魔法なら使えます、役に立てますよ」



「だめよ、いくら魔力が大きいからって、学校で学んでもいないのに!!!」



「そうだぞノエル、お前の身が大事なんだ」



うーん、信用されてないみたいだな…




「お兄ちゃんを連れて行ったほうがいいよ。 大丈夫だよ、絶対役に立つから」



そう言ってくれたのは我らがリップル。



僕の最高の妹であり、頼もしい味方だ。



「とにかく大変なんです、助けてください」



村人も自分の村を守るのに必死なわけで、

いつまでもここで時間を無駄にするわけには行かないのだろう。



「うむ、それなら仕方ないか…でも無理だと思ったらすぐにお父さんとお母さんのそばに来るんだぞ?」



「もちろんです」



「うむ、それでは三人で行くとするか」



そうして僕たちは、馬に乗って隣の村へと急ぐ。



「着きました。 それでは、助太刀をお願いします」


「うむ…数が多いな」



現れたのは、狼のようなモンスターと、

2本脚の豚のようなモンスター。



狼は流石に足が早そうだなあ。



「ファイヤボル!」



お母さんのファイヤボルが、豚のようなモンスターの一体に炸裂すると、ギャアアア、という声と共に倒れた。



そして、狼のような魔物がお母さんを襲うために突撃したところを、横にいたお父さんが剣で切り倒す。



「大丈夫か!」



「ええ、あなた」



やっぱりいいコンビだなあ、と思いながら、

僕も活躍しなければならない。



幸い魔物は火に弱そうだし、

炎を走らせる魔法がかなり有効であるように見えた。



「それでは…僕も行きますか」



僕たちを守るような炎の壁を作りましょう。



「ファイヤウォール!」



すると、僕たちの前に巨大な炎の壁が登場して、

突撃しようとしていた狼の群れを、黒焦げにしていく。



「そして…そのまま倒れろ!」



すると、巨大な炎の壁がばたん、と倒れて豚の魔物たちを押しつぶした。



こうして、隣の村の救出作戦は、

思ったよりもあっさりと終わってしまった。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ