突然の異世界転生?
なろう小説読みまくってたら自分でも書いてみたくなったので書くことにしました。
目が覚めると、いつもの部屋じゃなかった。
「…なんだ?」
僕は外の景色を見る。
そこには、緑もたくさんあって、
僕の住んでいる町ほどではないけれど、文明もあるらしい。
「もしかして、夢でもみてるんだろうか?」
いや、でも生前は病気がちだったし、体も強い方じゃなかったから、
まあ、いつ死んでもおかしくはなかっただろう。
僕はあそこの世界で生きていたわけじゃない…
そう、一度も生きたことなんてなかった。
あるのはただ、小さな世界だった。
そこでインターネットにつながって、
いろんな世界を見るのが好きだった。
頭の中だけが僕の世界だったことを覚えている。
「それにしても…」
鏡を見ると、中性的な青年がそこにはいた。
「うん、これはなかなか…」
体を動かしてみると、
思いの外きちんと動く。
「お兄ちゃん、って、どうしたの? 鏡なんて見て。」
「へ?」
声のする方を見ると、そこには、可愛らしいワンピースの、赤い長髪の女の子がいた。
「んもう、一体どうしちゃったの? お兄ちゃん」
不思議そうに僕を見る。
「んと、ごめん、記憶喪失…かも?」
冷や汗が出る。
まさか転生と言っても、僕はこの子の兄を乗っ取ってしまったというのだろうか。
…いや、そうに違いない。
「え? お兄ちゃん、ほんとに? 私の名前? わかる?」
不安そうな顔で言われて申し訳なくなる。
ごめん、君のお兄ちゃんの中に入っているのは、どうしようもないダメ人間なんだ…
「…その、ごめん、ほんとに…」
そういうと妹はにこりとしてから、
「リップルだよ…それからお兄ちゃんは…ノエル」
妹…リップルは名前を教えてくれた。
「ありがとう、リップル」
僕がそういうと、リップルは本当に意外だったのか、
本当に、記憶喪失なんだね…と、どこが納得したみたいだった。