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統合失調症(本物)になると、起こること。(雑記ブログ)(とうおこ)  作者: 井上和音@統合失調症・発達障害ブロガー
31記事以降
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統合失調症は努力する勇気を奪う(※ここ最近神秘的なことは何一つ起こりません)

 本当に、統合失調症が何も起きない。


 スマホが監視されていると感じることも、これはもうずっと前からだけど、集団ストーカーのようなつきまとわりも、全く起きない。


 部屋の中で、壁やガラスが、ピンっとか、カンっとかなる、微細なクリック音も起きない。


 統合失調症はドーパミン仮説が有力であり、発達障害のためにドーパミンを無理やり出す、コンサータという薬を飲んでいるので、幻聴や、クリック音、またはネット上のハッキングなどは一生続くと思っていた。


 #コンパスをスマホに移植した。ただそれだけのことが契機になった。


 『統合失調症だから疲れやすい』という気持ちも薄くなった。今までは、おもりのように疲れていた身体が嘘のように軽くなっている。


 自分がしていることが、罪ではない、と感じることもできている。誰でもやってることなのだから。


 朝に起きれないのも、なんとかなるんじゃないかと思う。多分、親という監視がいるから。重圧で何をしてもいけないと思うこともなくなった。


 いや、睡眠障害はまだあるか。これは生まれつきだから、無くなるものではない。


 テレビやラジオの言う音源が、自分のことを言っているように感じることもなくなった。もう、脳が麻痺して何も起こらないということを自覚している。3年も期待感あふれるメッセージを送られ続け、裏切られ続けたのだ。信じるに値しない。


 鍵が開く幻聴が聞こえた。親のことを怖がっているのかもしれない。


 しかし、統合失調症はだいぶ軽くなった。これでも軽くなったほうだ。


 前回も書いたが、こそこそとしていると、心に不安が残り、幻聴などが聞こえてくる。こそこそと生きてきたのでそれが原因か。今も親がいない間にこそこそと書いている。


 あとは、勇気だ。


 論理的にあり得ないことが起き、世界が僕の成長を止めるために統合失調症にしたのだ、という結論を打ち破る勇気が必要だ。


 努力が無駄になる。その経験を何十回としてきた。


 論理的におかしく、試験に通らなくなる。統合失調症になってからは一度も成功体験はない。


 努力する勇気を持たなければ。努力したらまた統合失調症がひどくなって、世界から、神さまからおちょくられるようなメッセージが届き始め、重症化するのかもしれない。その怖さは、統合失調症(本物)になった者にしかわからない。


 カーテンが開く音がした。本当に親は帰ってきていた。


 今からお風呂を洗う。それが僕に割り振られた仕事の一つだ。


 努力する勇気を持とう。

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