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統合失調症(本物)になると、起こること。(雑記ブログ)(とうおこ)  作者: 井上和音@統合失調症・発達障害ブロガー
201記事以降
203/1049

統合失調症患者は、陽性症状が終わったら、現実において過去の陽性症状のことは触れてはいけない。

☆☆☆

 タイトルは「頭が冷静になっていない。」「自分のことが嫌いになった。」「いつまで統合失調症の陽性期のことを引きずるのか。」のいずれかにすれか、どれにもしないかもしれません。

☆☆☆


 普通にパートタイマーで働いている。


 そんな中で、「私は統合失調症です」とポロっと告げた。


 一人の人は驚いていた。「統合失調症で数年も働いているのですね」と。


 大人の社会人の世界では、お互いのことを深くまで知らないことが、聞かないことが鉄則だ。そのことは上司からも聞いていたし、面談で大人への成長を促してくれたのだと思う。


 しかし、今回、その鉄則を自分から破ってしまった。相手は見ず知らずの主婦の方だ。友達でもなんでもない。なのに、統合失調症陽性期のことを、ペラペラと喋ってしまった。


 統合失調症の《《今》》のことを話す分には構わないと、今振り返ってみれば思った。「統合失調症を仮病だと思われることがキツイ」「病気になる前と比べて疲労感が強くなった」だの。そこで話を止めておけばよかったのだ。


 そんなに、人と喋らなければ乗り越えられない仕事でも無かったろうに。


 あろうことか、「大学で集団ストーカーを感じた」「巨大な宗教団体が何かしていると感じた」「王になると感じた」「ホテルで愛子さまを呼んでいたら警察に連行された」など、言わなくていいことをペラペラ、ペラペラ喋ってしまった。


 引かれたな、と思った。何でこんなこと喋っているのだろうと不思議に思ってしまった。


 今は何も問題行動を起こしていないのだ。なのになぜ、統合失調症を掘り返すような真似をしたのか。


 唯一の救いは、ブログを書いていることを言わなかったことだ。


 ブログを書いていることは、これから先、誰にも言わない。神に誓ってもいい。いや、言うかもしれない。が、相当な近親者でないと言わないであろう。


 疲れた。パニックになって帰りのドラッグストアで買わなくていいのにポンジュースを一本買って、家に帰った。家に帰って手を洗っていると、パニックで頭が回り過ぎていたのか、鼻血がつーっと流れ落ちていた。そのくらい、自分に怒っていたのだと思う。


 陽性期のことは、過去の出来事はふたをしろ。そう自分に言い聞かせた。


 また、閉鎖病棟での日々が始まってしまうぞ。今回は田舎で、K病院とは比較にならない程施設は悪い。入ったら長期入院の始まりで一貫の終わりだ。


 陽性症状のことは誰にも言うな。言うな。言うな。


 友達にも言うな。そう思った。この場がある。ここだけの秘密にするんだ。


 井上和音は記録する。お前(私)はもう、統合失調症の不可思議な体験を卒業したんだ。あとは、後遺症と偏見との戦いだけだ。


 自分から、傷口を開くような真似は、もうするな。


 お前(私)は充分もう戦ったのだから。4年間はここに記録しておくから。井上和音が全てを受け入れてやるから。


 お前(私)は、お前(私)のために生きていいんだ。統合失調症は逃れられない運命なんかじゃないんだから。

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