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統合失調症(本物)になると、起こること。(雑記ブログ)(とうおこ)  作者: 井上和音@統合失調症・発達障害ブロガー
141記事以降
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来年もパートタイマーで働くことが決まった。

 「まだ決まってませんが……」と言われ続けたので、来年度は本当に無職でクビになって新しい就職先を探さなければいけないかと本気で思っていた。


 だが、来年度のスケジュール表が渡された。「決まった」とは言われていないが、多分、決まったのだと思う。


 正直嬉しかった。LINEで父親に報告したし、帰ってからも話した。

 しかし、父親は厳しかった。

 「とにもかくにも、非正規雇用は来年で最後だ」とだけ言った。


 私としては、統合失調症で働いて、安月給ではあるがお金をもらえるだけ嬉しいと思うのだが、父親にも一度統合失調症になってみてほしい、と思わなくはない。


 甘いのだろうか。しかし、田舎で給料のいい仕事を思い付くことが出来ない。大卒でもない私を、誰が拾ってくれるのだろうか、と思ってしまう。


 多分、父親は、統合失調症を知らないし、私が狂った状態になったことも知らないし、私が我慢していることも知ることも無い。しかし、家事などを大半を父親に任せてしまっている、私に発言権はない。何のための家事なのかわからない家事を手伝わせることがよくある。私のブログが突然途絶える日も近いだろうと思われる。「今の現状を打破しろ」というのが父親の意見だが、現実を見てほしい。ずっと公務員の障害者枠にこだわり続けた結果、不採用の通知だけが四年間続いた。統合失調症。それだけで人は戦力として扱ってくれないことを、私は嫌というほど知ってきた。


 「とにもかくにも非正規は今年が最後だ」という言葉から分かる通り、父親はほめてくれることがまずない。甘やかすつもりもまずない。そして馬鹿である。統合失調症をろくに調べもせずに、私の状態だけで判断しているのが非常に腹が立つような気がする。統合失調症で安定して出勤できている今の状況をなぜ好転的に捉えないのか。私がパートタイマーに行っていることはまるで自然のように、無駄のように、受け流していく。決してほめたりはしない。そんな両親が嫌で、大学入学を口実に、両親から遠く離れた大学へと進学したのだが。それで統合失調症になって戻ってきた。私が統合失調症は悲惨悲惨と言っているのはこのことに起因しているように思う。「自分がした選択を、まるで誤っているかのように、突然病気が襲ってきて、今までの努力を水の泡へと帰してしまった」というのが、私の統合失調症に対する怒りであり、虚しさでもある。


 何に対して怒ればいいのか。何のために障害年金という制度があるのか、父親は考えてほしいと思うのだが、統合失調症患者がいかに就職していくことが困難なのかは父親は知らない。

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