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統合失調症(本物)になると、起こること。(雑記ブログ)(とうおこ)  作者: 井上和音@統合失調症・発達障害ブロガー
121記事以降
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何も内容のない電話は友人であれ掛けないほうがいいし、統合失調症が健常者にとっていかに無理解かを理解した。

 ショックを受けました。きつかった。高校時代の友人と電話をしていて、どちらかというと電話に出てもらっていて、長々と電話で話していました。車を運転中に電話に出てもらっていたし、たいした内容も無かったし、建設的な話題も何もなかった。


 それでも、統合失調症になり、人との関りが大切だと思い、中身のない内容を延々と話していました。


 その中で「統合失調症を理解してもらうためのブログに力を入れている」と話した時です。「お前馬鹿か」と言われました。「そんなに統合失調症に縛られてるのかよ。就職とかどうにかなるから。普通に働けばいいだけじゃん」と言われました。そのあとで統合失調症の恐怖体験を語ってはみたものの「統合失調症なんてただの病気だし、見た目はわからない」などと言われました。


 統合失調症は病気ではない。統合失調症は人生だ。


 決定的に狂ってしまった歯車を経験したことが無い人の、正論のような攻撃に頭が疲れてしまいました。


 「なんか生きがいみたいなの見つかるといいね。あ、俺ひでーやつみたいだ」と言われ、ああ、高校時代もこんな感じだったなと思い返しました。


 友人は院卒の大企業に勤め、聖人のような人格を持ち、つけ入る隙も与えない程に完璧で、決定的な挫折を経験することなく、失敗したこともなく、頭もよく、会話というより論破を得意とする、まさに聖人でした。


 会話する内容もなく電話した私が間違っていました。軽い気持ちで電話して、ここまで後悔することになるとは思いもしませんでした。


 「お前はすぐ比較したがる」と言われましたが、《《社会の底辺にまで落ちてしまった人は、普通の人と比較して当たり前だと思っています。》》既に勝ち組の土壌に立つ者は、比較する必要性すらないのです。充分人生に満足しているからです。


 どれだけ落ちても、落ちても落ちても底のない不幸。《《落ちるという斜め下へのベクトルすら経験したことのない人にとって、統合失調症の不幸、働けない不幸、希望のない不幸、馬鹿にされ続ける不幸、そういったどうしようもない、行政が手を貸さなければ生きていくことすらできない程の不幸に陥った人間の気持ちなど、到底理解できないのだと感じました。》》もう話さないとまでは言いませんが、用が無ければ話さないほうが得策かと思いました。生きがいが無償のブログ、統合失調症になったらどうなるかについて、徹底的にこだわりぬいたブログを創ることだと言ったら、鼻で笑われました。「なんか生きがいみたいなの見つかるといいね。あ、俺ひでーやつみたいだ」という言葉は勝者の、《《まさに勝者以外の何者でもない言葉》》だったかのように思います。


 統合失調症でパートタイマーは充分すごい方で、自分は頑張っている方だと思っています。友人はすぐ「転職、転職」と言うのですが、「自分のような無能が働かせてもらっている」という立場は統合失調症を持つ私にとって、信じられない程の奇跡なのです。転職なんて考えるわけがありません。

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