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なろうラジオ大賞3

オーパーツ100円ショップ

掲載日:2021/12/18

 ここは100円でオーパーツが買える店。

 気軽に何でも買えるが、注意が必要。


 買った後で後悔するものが多いのだ。


 まずはこれ、飛行機の形をした小物。古代遺跡から発掘されたものだ。勝手に飛び回るのでヤバい。

 他のオーパーツと融合して合体ロボになったりする力もある。

 割と危険な奴だ。


 次にコレ、水晶のどくろ(ガラス製)。勝手に人を呪うシロモノだ。どう呪うのかは知らない。

 なんか認識がどうのとか言ってたけど……真面目に話を聞いていなかった。


 と言うのも、俺がこの店に来る目的は売っている商品ではなく……。


「……にこ」


 レジに立つ彼女を見ていると、こちらを見返してほほ笑んでくれた。

 そう、俺は彼女に恋をしている。


 ポニーテールが良く似合う明るい女の子。

 名前はまだ聞いていない。


 今日は告白するつもりで店へ来たのだ。


「あっ……あの!」

「なんですか?」

「俺と付き合って下さい!」

「いいですよ」


 ……え?

 あっさりとオーケーがもらえたので拍子抜けする。


「ただし、条件があります。

 これを飲み込んで三日間無事なら、

 付き合ってあげてもいいです」


 彼女はポケットからウネウネする黒い管を取り出した。


「これは飲み込んだ人を超人化するオーパーツです。

 私、普通の人間には興味ないので。

 私のことを好きなら、言うとおりにしてもらえますよね?」

「ごめんなさい」


 俺は店を飛び出した。


 もう、彼女に顔を合わせることはできないだろう。

 無理だと悟ったのだ。


 それから、今まで買ったオーパーツを処分することにした。


 飛行機とか人型の小物のオーパーツはまとめて裏山に捨てた。

 なんか合体して小さな塊になったけど、どうでもいい。


 どくろの水晶(ガラス製)は普通にゴミ捨て場に捨てた。

 なんか爺がやべぇやべぇ言って持って行ったけど、どうでもいい。


 俺は失恋してしまったのだ。

 はぁ……恋をするって難しい。


 ううん……失恋したせいか、お腹が痛い。

 変なモノ食べた記憶なんてないんだけど……。




「ふふふふ……」


 明かりの消えた百円ショップで鏡を覗き込む女性。

 そこにはあの少年が映っている。


「もう手遅れだよ。

 ナノマシン的なオーパーツをお釣りに付着させて、

 少しずつ食べさせたからね。

 手を洗わない君が悪いんだよ」


 にんまりと口元を釣り上げる女性。

 そばにある金魚鉢の中で黒い管が蠢く。




 教訓、帰ったら手を洗おう。

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― 新着の感想 ―
[良い点] うん、手洗いうがいは、ちゃんとしないとね☆ >なんか合体して小さな塊になったけど、どうでもいい なんて迷惑な主人公(笑) 百円でオーパーツが買えるということも凄いけど、それを買っちゃ…
[気になる点] 裏山に捨てたオーパーツ。 合体して、スーパーオーパーツとかになっているのかしら? [一言] 確かに子供の頃、お金を触ったら手を洗いなさいって、言われたなー。
[良い点] まあ、結果、彼女と付き合えるんなら良かったんじゃないかな!笑 捨てたオーパーツの行方が気になりますが笑
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