8
次の朝。
美佐はケータイのメールの着信音で目が覚めた。
「こんな朝早くに・・・」
そう愚痴を吐きながら美佐はケータイの画面を見た。
それは昌介からだった。
麻衣が死んだ!
はやく警察署にこい!!
美佐は一瞬にして目が覚めてしまった。
それと同時に恐怖が体中を駆け巡る。
思わずケータイを落としてしまった。
「そ、そんな・・・なんで?うそでしょ・・・」
その手には汗が染み出て来る。
とにかく美佐は、朝食も食べずに警察署へ急いだ。
「美佐が来た!」
沙織が叫ぶと、皆こっちを見てきた。
沙織は頬を少し赤らめながら美佐を呼んだ。
「こっちだよ!!」
その声に美佐は反応したらしく、こっちに走ってきた。
「はぁはぁ・・・」
ずっと走りっぱなしだったのだろう、汗まみれになっていた。
昌介はみんなが来たのを確認した。
「よしみんなきたな・・・なかにはいろう・・・」
みんな元気がない。
まあ私もそうなんだけど・・・。
沙織はこのままいくといやなことが起こる気がしてならなかった。
昌介が中に入っていくと沙織たちもそれにつれて中に入って行った。
「みんなきたな?」
中に入るや否や警官、菊池がそう聞いてきた。
昌介は再び確認した。
「・・・はい。」
「よしじゃあこっちへこい」
そう言って菊池はこの前のあのシンプルな部屋に案内してきた。
菊池は部屋に着くと沙織たちを中にいれ、ドアを閉めた。
ガタンッ!
静かな部屋にドアのしまる音が響き渡った。
その音を全く気にせずに、菊池は1枚のくしゃくしゃになった紙を昌介に見せた。
「それなんだが・・・麻衣に刺さった矢に縛り付けてあった。」
昌介はそれを聞くと同時にくしゃくしゃになった紙のしわを伸ばした。
そこにはこう書かれていた。
メンバー残り5人