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警察署につくと早速警官が来た。
「君達かい?裕也の友達は?」
その問に昌介が答えた。
「はい。手紙を見せてください」
「わかった。こっちにこい」
「はい。」
即答で昌介はうなずき中に入って行った。
皆も昌介のあとについて行った。
向こうにつく間に警官は話しかけてきた。
「いやぁ〜ちょっと読ましていただいたんだけれどもちょっとおかしなことがかかれているんだよ」
「おかしなこと?それはなんですか?」
そう言われ警官は何かを考えていたがそれを止めた。
「すまない。忘れてしまった。向こうについてから手紙を見よう。」
それに昌介は少しあきれた顔をしたが、それに警官は気づかなかった。
後ろにみんながついてきているか昌介は確認した。
ついてきていることを確認すると昌介は再び前をむいて歩いた。
ずんずん進んでいく警官はとても勇気のありそうな人だった。
年齢は30代前半だろうか。
そんな気がした。
しばらくして個室につき、警官は近くのいすに座った。
テーブルにはくしゃくしゃになっている紙が置いてあった。
周りにはほかに何もない、実にシンプルな部屋だった。
みんなが入りドアが閉まった。
皆が入ると警官はくしゃくしゃになっている紙を指さした。
「それだよ。みてごらん。なにかわかったらいってくれ。」
「わかりました。」
さっきから緊張しているのだろうか、昌介以外誰もしゃべらない。
それも仕方がなかった。
ついさっきまで一緒にいた友人がいまはもうこの世にはいないのだ。
しゃべらないのは当然だ。
そして昌介はその紙に視線を落とした。
皆もその紙を見る。
そこにはこう書かれていた。
―――メンバー残り6人―――
「なんだこれ・・・」
一番はじめに豊がつぶやいた。
その声に警官が気がついた。
「どうだ?なんのことかわかったか?」
・・・。
誰も答えない。
なぜならみんなもうわかっているからだ。
しかしあえて言わなかった。
メンバー残り6人。その文字が示しているのはまぎれもなく昌介、卓也、豊、美佐、沙織、麻衣の6人のことだ。警官はそれに気づいていないようだ。
皆反応すら示さないので、警官は少し首をかしげた。
そしてもう1度、こう言った。
「なにかわかったのか?」
「・・・はい」
そういったのは卓也だった。
まずい。俺たちが誰かに狙われている。
そういう確信をもった卓也は震えあがりながら今まであったことをすべて警官に話した。
すべてを知った警官はこう言った。
「なるほど。そういうことがあったのか。それは大変だな。よし今すぐ部下に勝の捜索を命令する。それと秘密基地ってどこなんだ?」
「それが・・・」
美佐は続けていった。
「それが私たちもまったく心当たりがないんです。」
その言葉に警官は質問をした。
「どういうことだ?」
その質問に美佐は答えた。