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そろそろすごいことになっていきますんで
「それにしても裕也を追い返したおれが言うのもなんだけど勝のやつおせなー」
そう昌介が言うと沙織がこう言った。
「もう一度メール送ってみれば?」
昌介はうなずく。
「わかった。そうだ、みんなも勝にメールおくろうぜ」
「でもそうしたら勝が困っちゃうんじゃねーの?」
卓也がそういうと昌介は首を振った。
「いやいいんだ。きっとおれの送ったメールに勝は気づいてないんだ。だからみんなで順番にメール送ればきっと気づくさ」
その提案に皆うなずいた。
まず昌介から送ることにした。
はよこい!
それはとても短い文だった。
次に沙織。
みんな待ってるよ?
早く来て
次に豊。
遅いぞ!!
次に麻衣。
みんな待っていますので早く来てください。
その文は実に丁寧に書かれていた。
次に卓也。
いそげーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そして最後に美佐。
遅いよどうしたの?
みんな待ってるから早く来てください^^
これで全員のメールが勝に送信された。
しばらくするとメールの着信音が聞こえた。
1分単位でみんなに届いてきた。
そしてみんなのメールの内容がまったく一緒だった。
それはこんな内容だった。
勝は私がある場所で縄で縛りつけてある。心配しなくていい。
まだ死んではいない。
しかし、これから書いてあることに逆らったりしたら・・・・・・どうなるか分かっているな
これからお前たちに行ってほしいところがある。
それは君たちが中学生時代のときの秘密基地があったところだ。
期限は5日間。もし来なかったら小柳と同じことになるだろう。
・・・?
美佐たちの中で沈黙が続いた。
その沈黙を破ったのは卓也だった。
「なに?・・・これ」
・・・。
また沈黙が続く。
昌介が冷静にこう言った。
「つまり勝がだれかにさらわれたんだ。・・・たぶん」
「え・・・」
美佐は思わず同様した。
昌介が美佐の反応に気がついた。
「大丈夫だ。きっと脅しだろう。」
卓也は一つ気になっていたことを話し始めた。
「お、おい裕也と同じことになるってどういうことだ。」
美佐はいやな予感がして裕也に電話をした。