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4444  作者: 川犬
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2

バスから降りた美佐は待ち合わせ場所のトントンまで歩いて行った。

そしてついた。

「よぉ、はやいな」

そういったのは工藤昌介。

「私が寝坊するとでも?」

そう言い返すと昌介は少し戸惑った表情でいた。

「ま、まさかぁ」

そう言っているが美佐は嘘を見抜いていた。

ばればれだ。昌介は昔から嘘をよくつくのに下手なのだ。

しかしそこで言い返すと少し面倒なので話題を変えた。

「そういえばみんなは?」

「まだだよ」

今度は嘘ではない。

昌介の嘘を見抜くコツがある。

簡単なことだ。

昌介は嘘をつくとき少し戸惑った表情を見せたりする。

それで簡単に見抜けるのだ。

美佐は時計を見る。

8時40分。

20分前だった。

少し早すぎたのかな・・・

そう思った直後、2人が来た。

「よう!」

一人は男。

彼の名前は木村卓也という。

メンバーの中では一番力持ちだ。

「こんにちは」

そしてもう一人は女。

つい最近卓也と付き合いはじめた相川沙織だ。

彼女はおっとりした性格でメンバーの中でも人気者だ。

ま、私ほどじゃないけれど。

美佐は沙織に少しのライバル心を抱いていた。

ほんの少しだけ。

もちろん友達としてでも見ている。

そっちはかなり。

「1年ぶりだね」

沙織は笑みをこぼしながらそう言った。

「だよね。気がついたら1年たってたんだもん。」

笑いが飛び交う。

1年、それはあっという間だった。

「そういえばさっき勝からメール来たよ」

卓也はそう言い私たちにケータイを見せた。


ごめん

おくれる。みんなにいっといて


「えー主催者がおくれるなんてー」

昌介は苦笑した。

すると勝を除いた残りの3人が来た。

「ハロー!!」

彼は黒井豊。

ナルシストだ。

自分のことをかっこいいと思っている。

いつも鏡を持参していた。

そして暇さえあれば鏡を見ていた。

「よう!おまえら」

彼は小柳裕也。

ぽっちゃり系だ。

裕也は自分をニートと言っていた。

その記憶だけが鮮明にある。

「こ、こんにちは・・・」

最後の一人、彼女は上田麻衣。

少し控え目な性格だ。

だがこのメンバーの中では誰よりもやさしい。

悔しいが勝よりもだ。

「よし!あとひとりだ。」

そう卓也がいうと、裕也がこう言った。

「あれまさか勝がきてない?」

卓也はうなずきまだ知らない3人にあのメールを見せた。

ここまではいつも通りだった。

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